こんにちは、あらいぐまです。
今回は、歌野晶午さんの「葉桜の季節に君を想うということ」を紹介したいと思います。
実はこの本、大学生の時に一度読んだのですが、内容を覚えていなかったため再読しました!
以前読んだ時には気づかなかった言葉に気づくことができ、再読できて良かったです。
今回は、そんな心に刺さった言葉も紹介していきます!
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あらすじ
「何でもやってやろう屋」を自称する元私立探偵・成瀬将虎は、同じフィットネスクラブに通う愛子から悪質な霊感商法の調査を依頼された。そんな折、自殺を図ろうとしているところを救った麻宮さくらと運命の出会いを果たして——。あらゆるミステリーの賞を総なめにした本作は、必ず二度、三度と読みたくなる究極の徹夜本です。
文藝春秋BOOKS HPより
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読者は絶対に騙される
読者はある先入観により、絶対に騙されます!!
読み進めていくと、2度衝撃を受けます。
そのうちの1つが、読者の先入観を利用した仕掛けになっており、頭を殴られる衝撃でした。
この本を初めて読む人がうらやましい・・・
※ネタバレを踏まないように充分に気を付けてください!!
この読者の先入観が、この本の根幹です。
タイトルの意味も最後まで読むと、「そういうことだったのか!」と判明します。
前向きになれる読後感
この小説は、ミステリー小説でありながら、嫌な読後感はありません。
むしろ、読み終わった後は前向きになれます!
ミステリー小説だと、悲しい結末になったり、誰も救われなかったり…
っていう展開が多いですからね。
モヤモヤした読後感が苦手な人、前向きになりたい人には、ぜひオススメです!
心に刺さった言葉
いろんな仕事をやっているのは、いろんな世界を覗いてみたいからだ。
(中略)実現可能か不可能かは、やってみてはじめてわかることだ。
頭で考えただけで結論を出してしまうようなやつは、結局その程度の人間でしかない。
歌野晶午「葉桜の季節に君を想うということ」株式会社文藝春秋 p462
知らないことの中には、自分の適性や趣味に合ったことが隠れているかもしれない。
それを知らないまま死んでいっていいのか?
俺はやだね。
歌野晶午「葉桜の季節に君を想うということ」株式会社文藝春秋 p467
何事もチャレンジしてみなくちゃ分からない。
まさにその通りだと思います。
私は、ソロキャンプが趣味なのですが、子供のころからキャンプが好きだったわけではありません。
むしろ、インドア派でした。
26歳の時「ゆるキャン△」というアニメを見て、焚火しながら読書したい!!って思ったのがきっかけで、ソロキャンプにはまりました。
このように、まだ知らないことの中に、自分が熱中できることがあるかもしれない。
そう考えると、それを知らないのはもったいない気がしますよね。
新しいことにチャレンジするとき、きっと尻込みしてしまうと思います。
そんなとき、背中を押してくれる言葉だと思います。
以前読んだ「夢をかなえるゾウ0」にこんな言葉がありました。
「最高の『楽しい』は、必ず『分からない』を含む」
(中略)
「いつもと違う道を歩く、普段とは違うものを買う、見知らぬ店に入る・・・どんなささいなことでもいい。
日々の生活に『初めて』を取り入れなさい。
そして、人間は、未知なるものにこそ喜びを見出す存在であることを
ー未知の要素がないなのなら最高の楽しさは決して得られないことをー実感するだ。」
水野敬也「夢をかなえるゾウ0」株式会社文響社 p172(電子書籍)
熱中できるものを見つける前には、必ず不安やとまどいがあります。
初めての世界に飛び込むのだから当然です。
ただ、そこで尻込みしてしまうと、最高の「楽しい」は分からないままです。
そんなのはもったいない!
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