こんにちは、あらいぐまです。
今回は、知念実希人さんの「ムゲンのi」を紹介したいと思います。
この小説のキーワード
医療×ファンタジー×ミステリー
夢
眠り続ける病気「イレス」
愛
ファンタジー要素もある小説ですので、この小説独自の用語が出てきます。
マブイ・サーダカンマリ・マブイグミなどなど。
慣れていない用語のため、最初は「これって何て意味だっけ」と見返すことがあるかと思いますが、慣れてくれば気にならなくなります。
特発性嗜眠症候群
特発性嗜眠症候群(とくはつせいしみんしょうこうぐん)、通称「イレス」という眠り続ける病気が出てくるのですが、この「イレス」というのは現実には存在しない病気です。
特発性とか症候群とか書かれているので、本当に存在するものだと思って調べてしまいました。
検索に引っかかったのは、ナルコレプシーや特発性過眠症という言葉でした。
ちなみに”特発性”とは、原因不明という意味だそうです。
ナルコレプシー:突然強い睡魔に襲われ、居眠りをしてしまう病気。
特発性過眠症:強い眠気のために、日常生活に支障をきたす病気。
こう見ると一見何が違うかわかりません。
調べていくうちに、ナルコレプシーと特発性過眠症の違いを分かりやすく紹介しているサイトを見つけました。
ナルコレプシーも、日中の耐えられない眠気、居眠りがみられ、特発性過眠症と同じ症状です。しかし、ナルコレプシーにはこれらの症状に加えて下記の症状がみられる場合があります。
・情動脱力発作(喜怒哀楽による感情の高まりで、急に体の力が抜けてしまう)
・睡眠麻痺(金縛り)
・入眠時幻覚(眠りに入ってすぐに現実感のある夢を見る)
Medicalook(メディカルック) https://epark.jp/medicalook/idiopathic-hypersomnia/#i-3
ナルコレプシーと特発性過眠症は、似ているけども症状に差があるんですね。
ナルコレプシーと聞いて初めに思い浮かんだのが、リトルバスターズ過眠症は、似ているけども症状に差があるんですね。
ナルコレプシーと聞いて初めに思い浮かんだのが、リトルバスターズ!の理樹でした。
本を読んでいる時に、気になることがあるとついつい調べてしまい、読書がはかどらないことが多々あります。
今はスマホで簡単に調べられますしね。
でも、こうやって本をきっかけに脱線することで、いろいろ学べるので私は好きです。
夢の世界
「ムゲンのi」では、夢の世界が舞台となっています。
この夢の世界がとても奇麗なのです。
もちろん実際に見える訳ではなく、想像させるような文章で頭の中に奇麗な情景が浮かび上がります。
夢幻の世界をアニメで見たい!そう思わせるような世界です。
この物語の主人公の愛は、不思議な力を持っています。
それは、”他人の夢の中(夢幻の世界)に入ることができる力””です。
愛は、イレス患者を治療するために、この夢幻の世界に入ります。
なんだか映画「インセプション」のレオナルド・ディカプリオみたいです。
また、この夢幻の世界にはククルというパートナーが付いてきます。
ククルとは、皆持っているもので、その人の分身のようなものです。
愛のククルはウサギの耳を持つ猫のような姿をしています。
その夢の中で、愛はイレス患者の過去を追体験していきます。
イレス患者は辛い過去を持っており、その辛い経験を解決することでイレス患者は目が覚めます。
追体験する辛い過去が、リアルに描かれていて一気に読めてしまいます。
殺人事件や冤罪などミステリー要素が強く、すらすら読んでしまいました。
医療ミステリーとファンタジーという初めてのジャンルであり、上下巻とボリューム感がある小説でしたが、世界観の美しさとミステリー要素であっという間に読み終えてしまいました。
そして、知念実希人さんの小説らしく、最後には衝撃の真実が待っています。
「ムゲンのi」というタイトルにも意味があり、最後まで読むと”そういうことだったのか”と納得できます。
普段ファンタジーを読まない人でも、十分楽しめる小説だと思います。
ぜひ、興味があれば読んで見てください。
ありがとうございました!
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