【感想】最後の1ページで放心状態になります・・・【道尾秀介 雷神】

雷神 道尾 秀介
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こんにちは、あらいぐまです。

今回は、道尾秀介さんの「雷神」を読みました。

道尾秀介さんといえば、「向日葵の咲かない夏」や「カラスの親指」、最近だと「いけない」の著者でもあり、どの作品も面白いです。

そんな道夫秀介さんですが、今作のことを「最高の一作」と呼んでいます。

この「最高の一作」という言葉、実際に読み終わった後は、まさにその通りでした。

今までに道夫秀介さんの小説を何冊か読んだことがありますが、この「雷神」が一番好きな小説になりました。

今回は、その「雷神」をネタバレなしで紹介していきたいと思います。

2022年9月30日に体験型ミステリ第2弾である「いけないⅡ」が出版されました。

物語の最後に1枚の写真が載っており、その意味に気づくことで物語が一変してしまいます。

新しい読書体験を味わってください!

目次

全体的な重い雰囲気

この本の魅力の一つに全体的な重い雰囲気があると思います。

まず、冒頭の数ページで悲劇的な事故が起きてしまうことから物語が始まります。

その後、新潟県にあるという羽田上村(はたがみ村)という架空の村が舞台になり、村の閉塞感や不気味さが、小説の重苦しい雰囲気を形作っていきます。

その雰囲気に拍車をかけるのが、村の風習や方言が緻密に描かれていることです。そのため、その場にいるかのような感覚に襲われます。

 

このように全体的に思い雰囲気な小説ですが、読む手が止まらないのです。

それは、後述する濃密なストーリーのおかげだと思います。

先が気になりすぎて、寝るのを惜しむほどです。

実際、夜中読む手が止まらず夜更かししました!

視覚でも訴えてくる

「雷神」では、後半にとある手紙の画像が挿入されています。

この手紙が物語のキーになるのですが、この見せ方がうますぎる!

画像を挿入することで、文章だけでは伝わりづらいことを上手に伝えています。

この画像を見た時に「ええ!?思ってたのと違うじゃん・・・どういうこと?」と思わず呟くぐらい衝撃を受けました。

小説内に画像を挿入する方法は、2019年に発売された「いけない」でも用いられてますね。

「いけない」を読んで思いましたけど、面白い仕掛けだなと思います。

「雷神」でも手紙の画像を見て、驚くこと間違いないです!!

読み終えた後に放心状態になる

この小説の最大の魅力は、濃密なストーリーだと思います。

30年前に起きた「母の不審死」と「毒殺事件」そして、15年前の「悲劇的な事故」・・・

物語の後半に、それぞれの事件の真相が明らかになるのですが、切なすぎてため息が出ました。

特に、最後の一文・・・・

これを読み終えた時に、しばらく放心状態になりました

読み終えた後の放心状態になる感覚、久しぶりに味わいました。

そのくらいストーリーが濃密で重厚で・・・・

まだ読んでいない人たちには、とにかく読んで欲しい!!!

最後の一文を読んだ後に、私の気持ちが分かると思います。

 

道夫秀介さんが「最高の一作」と呼ぶのにふさわしい小説だと思いました。

これを超える小説・・・読んでみたいです!!!

著者のTwitterを見てみると、早くも新作の情報が!

「読む順番で、世界が変わる」

どういうことでしょうか?気になりすぎます!

道夫秀介さんは、またもや斬新な仕掛けを用意しているらしいです・・・

早く読みたいですね!発売を楽しみに待っています。

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この記事を書いた人

はじめまして。
あらいぐまと申します。
読書とソロキャンプが趣味の28歳の会社員。
ミステリ小説多めです。
読んだ本の感想や考えたことを発信します!

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