こんにちは、あらいぐまです。
今回は道尾秀介さんの「いけないⅡ」を読みました。
この本、ずっと発売を楽しみにして待っていました!
物語の最後に載せられた「1枚の写真」が、物語を一変させるという「体験型ミステリ」の第2作目。
前作があると言っても、物語はリンクしていませんので、今作から読み始めても問題ありません。
4章で構成されている中短編ですが、どの物語もつながりがあり、最終章は今までの事件の真相が語られます。
そしてもちろん、各章の最後には物語を一変させる「写真」があります!
道尾さんの読書への新しい取り組み、大好きです!!
1枚の写真は、見たらすぐに納得するものではなく、最初は違和感から始まります。
その違和感の正体が分かった時には「え・・・どういうこと、怖い怖い・・・」という恐怖に変わっていきます。
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あらすじ
第一章「明神の滝に祈ってはいけない」
桃花はひとり明神の滝に向かっていた。一年前に忽然と姿を消した姉・緋里花のSNS裏アカウントを、昨晩見つけたためだ。失踪する直前の投稿を見た桃花には、あの日、大切にしていた「てりべあ先生」を連れて姉が明神の滝に願い事をしに行ったとしか思えない。手がかりを求めて向かった観瀑台で桃花が出合ったのは、滝の伝説を知る人物だった。「文藝春秋BOOKS」HPより
第二章「首なし男を助けてはいけない」
夏祭りの日、少年は二人の仲間を連れて大好きな伯父さんを訪ねる。今夜、親たちに内緒で行う肝試し、その言い出しっぺであるタニユウに「どっきり」を仕掛けるため、伯父さんに協力してもらうのだ。伯父さんは三十年近くも自室にひきこもって、奇妙な「首吊り人形」を作っている。その人形を借りて、タニユウの作り話に出てきたバケモノを出現させようというのだ。
第三章「その映像を調べてはいけない」
「昨夜……息子を殺しまして」。年老いた容疑者の自白によれば、息子の暴力に耐えかねて相手を刺し殺し、遺体を橋の上から川に流したという。だが、その遺体がどこにも見つからない。必死で捜索をつづける隈島刑事は、やがてある「決定的な映像」へとたどり着く。彼は先輩刑事とともに映像を分析しはじめ——しかし、それが刑事たちの運命を大きく変えていく。
そして、書き下ろしの終章「祈りの声を繋いではいけない」
――すべての謎がつながっていく。前作を凌ぐ、驚愕のラストが待つ!
各話の最終ページにしかけられたトリックも、いよいよ鮮やかです。担当編集者より
最後の写真を見て背筋が凍る
4編ある物語の最後に「1枚の写真」が載っています。
その写真の違和感に気づくと物語が一変します。
最初はただの違和感だったものが、その意味に気づくと背筋が凍ります・・・
これが体験型ミステリのすごさ・・・・・
写真の意味は、すぐには分からないと思います。
しかし、文章をよく読み返すと伏線が張ってあり、写真の意味に気づきます。
この写真の意味を考える過程が楽しいんですよね。
まさに体験型ミステリです!!
革新的な試みを実施している道尾さん、次はどんなことをして読者を楽しませてくれるのでしょうか・・・
今から楽しみです!!
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