こんにちは、あらいぐまです。
今回は、辻村深月さんの「この夏の星を見る」を読みました。
印象に残った名言とともに、ネタバレなしで感想を紹介します!
「この夏の星を見る」を読んだ一番の感想は、心情描写が丁寧で物語に没入できることです。
後半、泣きっぱなしでした!!
辻村深月さんといえば、心情描写を丁寧に描く作家さんです。
そんな辻村深月さんの良さが詰まった一冊です!
あと、読み終わったら、星を見たくなります!
\辻村深月さんのオススメ小説!!/
あらすじ
茨城県立砂浦高校2年の亜紗。
渋谷区立ひばり森中学1年の真宙。
長崎県の五島列島にある泉水高校3年の円華。
3人とも、社会にコロナが蔓延していく中で、苦悩を抱えていた。
そんな中、真宙は天文部の亜紗が昨年実施した「スターキャッチコンテスト」に興味を持つ・・・
コロナ禍で緊急事態宣言や休校になり、様々な苦悩を抱える中高生たち。
遠く離れた生徒が「スターキャッチコンテスト」を通じて、繋がっていく。
どんなに遠く離れていても、星でつながっている・・・
哀しさ、優しさ、あたたかさ。人間の感情のすべてがここにある。
KADOKAWAウェブサイト
「この夏の星を見る」の全てを表している言葉です!
物語に没入できる
「この夏の星を見る」の最大の魅力は、没入感の高さだと思います。
没入感が高いため、読む手が止まらなくなります。
読んでいて、時間があっという間に過ぎる感覚でした!
なぜ没入感が高いのか。
それは、中高生たちの心情を丁寧に描いているからだと思います。
作者の辻村深月さんは、登場人物の心情をとにかく丁寧に描いてくれます。
心情を丁寧に描いてくれることで、感情移入しやすいんですよね。
結果、物語の世界観に没入することができます。
感情移入できる小説、いっぱいあるんじゃない?
「この夏の星を見る」は、段違いに感情移入できる!!
中高生たちが懸命になる様子を想像して、後半泣きっぱなしだった・・・
普段は映画とかで泣かないのに、それはすごいね!
「好きなこと」に目的なんか求めなくていい
ここからは、印象に残った言葉を紹介していきます!
現実的に進路を考えると、好きなことと向いていること、得意なことと苦手なことのギャップで苦しむ時も来るかもしれません。
好きだけど、進学先や、職業にするには向いていない、ということもひょっとするとあるのかもしれません。
だけど、もし、そちらの方面に才能がない、と思ったとしても、最初に思った「好き」や興味、好奇心は手放さず、それらと一緒に大人になっていってください。
辻村深月「この夏の星を見る」株式会社KADOKAWA p265
「好きなことを仕事にする」
言葉で言うのは簡単ですが、実行するのはとても難しいです。
だから多くの人は、「好きなこと」を仕事にしていないと思います。
ですが、その「好きなこと」は人生を彩る大切なものです。
役に立たないから、お金にならないからという理由で、「好きなこと」を手放すのはもったいない。
「好きなこと」のために仕事を頑張るでもいいと思います。
星の知識とか、望遠鏡作りとか、確かに今すぐ学校の勉強に結びつくってわけじゃないけど、それ知ってる綿引先生とか、すごく楽しそうだし、ああ、なんか別に何のためとか、目的なんかなくてもいいのかなって。
辻村深月「この夏の星を見る」株式会社KADOKAWA p275
自分の好きなことに目的なんか求めなくていい。
ただ好きだからやる。
それでいいんだ。
と思わせてくれた言葉です。
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