こんにちは、あらいぐまです。
今回は東野圭吾さんの「沈黙のパレード」を読みました。
実は以前にも読んだことがありましたが、内容がうろ覚えだったのと、文庫が発売されたため、再読しました。
9月16日に映画も公開されるということで、今から楽しみです!!
思えば、ガリレオシリーズを初めて知ってのは、TVドラマ化された2007年。
今から15年前です。
当時私は中学生で、隣に座っていた女の子と話したくて、毎週欠かさず観ていたのを思い出します。
ここまで続いているシリーズってすごいですよね・・・
それだけ面白いということです!!
もちろん、今回読んだ「沈黙のパレード」も文句なしに面白いです。
ガリレオシリーズでは、「容疑者xの献身」が一番好きなんですが、「沈黙のパレード」はその次に好きです。
登場人物の心理描写が丁寧に描かれており、物語にどっぷり浸かることができます。
あらすじ
3年前、東京の菊野町で若い女性が行方不明になった。
その女性の遺体が、静岡のゴミ屋敷の焼け跡から発見される。
逮捕されたのは、23年前の少女殺害事件で沈黙を貫き、証拠不十分で無罪になった男。
しかし今回も沈黙を貫き、不起訴になってしまう。
そんな中、菊野町の仮装パレード中にその男が殺害される。
容疑者となったのは、遺体で発見された女性の家族と、家族のように接してきた町の人々。
法で裁けなかった犯人に対する遺族の思い、沈黙する容疑者たち・・・
法で裁けなかった犯人
タイトルにもなっている「沈黙」が、小説の重要なキーワードとなります。
23年前と同様、沈黙を貫き通すことで、罪から逃れる犯人。
菊野町の仮装パレード実行委員長である宮沢が、ある印象的なことを言います。
偽証罪というのはありますよね。
では沈黙罪というのはあるんでしょうか。
東野圭吾「沈黙のパレード」株式会社文藝春秋 p336
沈黙罪というのはもちろん存在しないです。
むしろ黙秘権として認められています。
沈黙することで不起訴になった犯人に対する怒りと警察に対する失望が伺えるシーンです。
法で裁けなかった犯人に対して遺族たちはどうしたら良いのか。
もし自分だったら、復讐することを考えてしまいそうです。
自分の命よりも大事なものが奪われ、奪った犯人はのうのうと生きている・・・
そんな現実を直視できる気がしないです。
だったら、その怒りを発散できる復讐という行動に移ってしまう気持ちも分かります。
遺族たちの複雑な心境が、丁寧に描かれているため、感情移入しながら読むことができます。
「容疑者xの献身」とのつながり
湯川が「容疑者xの献身」での出来事を話すシーンがあります。
僕には苦い経験があるんです。
以前にも似たようなことがありました。
愛する女性のために、すべての罪を背負おうとした男がいたんです。
でも僕が真相を暴いたため、その女性は良心の呵責に耐えきれなくなり、
結果的に彼の献身は水泡に帰してしまいました。
同じようなことはもう繰り返したくない、という気持ちがあります。
東野圭吾「沈黙のパレード」株式会社文藝春秋 p463
湯川が話している「男」とは、「容疑者xの献身」に登場するの石神のことです。
湯川が石神の事件のことを気にしており、後悔している描写に胸が熱くなりました・・・
湯川が思い出すように、「容疑者xの献身」と「沈黙のパレード」は思いの方向性が違いますが、その思いの強さは似ているかもしれません。
〇容疑者xの献身・・・愛する女性に対する強い思い
〇沈黙のパレード・・・愛する娘への強い思い
映画が待ちきれない!
ガリレオシリーズで2番目に好きなこの「沈黙のパレード」を早く映画館で観たくなりました!
映画公開が待ちきれなくて、「容疑者xの献身」と「真夏の方程式」をAmazonプライムで観てしましました。
福山雅治が演じる湯川いいですね!
福山雅治かっこいいし、役にはまってます。
ガリレオシリーズは、中学時代に見ていた懐かしさもあります。
9月16日が待ちきれません!
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