【感想・名言】人の「死」にどう向き合っていくのか【エピクロスの処方箋】

エピクロスの処方箋 名言
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こんにちは、あらいぐまです。

夏川草介さんの「エピクロスの処方箋」を読みました。

「エピクロスの処方箋」は2024年の本屋大賞で4位になった「スピノザの診察室」の続編です。

続編ですが、「エピクロスの処方箋」単体でも楽しめます。

大きな事件、ハラハラする展開は無いけれど、心がじんわりと温かくなる物語。

主人公であるマチ先生の人柄、周りの人々の優しさが、読んでいて心地よいんですよね。

あらいぐま

冗談を言い合ったりする様子にほっこりします!

単なる医療小説ではなく、「幸せとは何か」、「生と死」について考えさせられる小説です。

前作を読んだ時も感じましたが、心に刺さる言葉が多い!

「エピクロスの処方箋」でも心に刺さった言葉を紹介していきます。

目次

あらすじ

大学病院で数々の難手術を成功させ、将来を嘱望されながらも、母を亡くし一人になった甥のために地域病院で働く内科医の雄町哲郎。
ある日、哲郎の力量に惚れ込む大学准教授の花垣から、難しい症例が持ち込まれた。
患者は82歳の老人。
それは、かつて哲郎が激怒させた大学病院の絶対権力者・飛良泉寅彦教授の父親だったーー。

水鈴社 HP

地域病院で働くことで、患者の気持ちや死に向き合ってきた雄町(マチ先生)は、幸せについて考えるようになっていく・・・

登場人物

登場人物

雄町哲郎:39歳医師。原田病院に勤務する消化器内科医。通称「マチ先生」。

美山龍之介:中学1年生、雄町の甥。母親である雄町の妹の死後、雄町と同居する。

鍋島治:原田病院に勤務する外科医

中将亜矢:原田病院に勤務する外科医

秋鹿淳之介:原田病院に勤務する内科医

花垣辰雄:洛都大学の消化器内科准教授

南茉莉:洛都大学の消化器内科医

西島基次郎:洛都大学の消化器内科講師。研究分野で大きな功績。

飛良泉寅彦:洛都大学の消化器内科教授。雄町が退局するときに激怒。

飛良泉寅重:寅彦の父親。膵炎にて入院。

心に刺さった言葉

名言

「エピクロスの処方箋」を読んで心に刺さった言葉を紹介していきます!

生きている間の時間

亡くなる瞬間に手を握って別れの声をかけるというのは、テレビドラマでよく見かけるシーンですが、本当に大切なことはそういうことではないと思います。

亡くなるまでの時間を、つまり生きている間の時間をどうやって寄り添いながら積み上げていくか、それが一番大事なんだと私は思っているんですよ。

夏川草介「エピクロスの処方箋」株式会社水鈴社 p140

生きている間に寄り添ってあげた時間が、何よりも大切。

あらいぐま

この言葉に私自身も少し救われました

私の祖父母は、すでに4人とも亡くなっています。

母方の祖母は、私が小さいころに亡くなっており、あまり覚えていません。

残りの3人は、自宅で突然亡くなったのです。

なので、最後にお別れを言えなかったことを後悔していました。

「死」は突然やってくる。

だからこそ、生きている間にどれだけ寄り添えたかが大事だと思います。

最後のお別れを言えなかった祖父母に対する後悔を感じていた心が、少し軽くなりました。

幸せとは

幸福と快楽とはやっぱり別物なんだ。

むしろこれは、我々が世界から何を感じ取るかという問題だよ。

(中略)

幸も不幸も、突然空から降ってくるようなものじゃない。

雑多な物事とともに我々の足元に埋もれていて、私たちがそこから何を見つけるかということなんじゃないかな。

夏川草介「エピクロスの処方箋」株式会社水鈴社 p178

思い返すと「幸せだったなぁ」って思える瞬間って、日常生活の中にたくさんあると思うんです。

子どもの頃に家族で旅行に行ったり、高校の時に友達とバカ騒ぎしたり、子育てに一生懸命だったり。

その時は、それが当たり前で、精いっぱいで、自分では気づいていませんでした

だから、改めて今の日常を見つめた時、「幸せだなぁ」と思う瞬間があるはずです。

ただ私たちが見逃しているだけで、慌ただしくしている「今」にも幸せはあるんだと思います

あらいぐま

今、子育てで慌ただしい毎日ですが、幸せな瞬間なんだと思います。

人を救うのは医療ではない

人を救うのは医療ではない。

人なんだ。

(中略)

本当に大切なのは、目の前にいる人が今を笑顔で過ごせることだよ。

夏川草介「エピクロスの処方箋」株式会社水鈴社 p291~292

マチ先生の軸を表している言葉だと思います。

治せない病気の患者にどう向き合っていくのか

医療の技術だけで人を救うことはできない。

大学病院を辞め、地域の病院で看取りの患者と接してきたからこそ実感しているのだと思います。

だからこそ、マチ先生は何より患者と患者の家族に対して丁寧に接しています

反応がない患者にも世間話をしたり、家族の献身的な介護に敬意を払ったり。

それは、目の前の人を笑顔にしたい、という思いがあるからなんだと思います。

あらいぐま

患者と家族に対する言葉が優しく、胸がじんわり温かくなります。

あらいぐま

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この記事を書いた人

はじめまして。
あらいぐまと申します。
読書とソロキャンプが趣味の28歳の会社員。
ミステリ小説多めです。
読んだ本の感想や考えたことを発信します!

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