こんにちは、あらいぐまです。
今回は、西澤保彦さんの「夢魔の牢獄」をご紹介します。
西澤保彦さんといえば、私が読書にはまるきっかけとなった「七回死んだ男」の著者でもあります。
「七回死んだ男」では、タイムリープの能力を持つ男が事件の謎を追うという物語です。
今回ご紹介する「夢魔の牢獄」でもタイムリープをする男が主人公です。
この小説のキーワード
・タイムリープ
・他人の記憶
・夢
・殺人事件
・官能的な表現
タイムリープ
「夢魔の牢獄」は、タイムリープ能力を持つ男が、22年前に起きた事件の謎を追うミステリー小説です。
ただ、他の数あるタイムリープ作品と違うのは、他人の記憶を夢の中で追体験するということです。
自分で見たい夢は選べないように、どこの誰の記憶を追体験するか選ぶことはできません。
しかも、追体験するだけなので、自由に動き回ることもできません。
夢で見ているだけなので、他人の記憶にタイムリープしているという意識がなく、主人公も50歳になるまでただの夢だと思っていました。
そう、この本の主人公は、50歳になりタイムリープの事実に気づき、22年前の事件の謎に迫ります。
他のタイムリープ作品とは、また違った面白さがあると思いませんか?
一概に”タイムリープ作品”といってもそれぞれのルールや世界観があり、すべて違う楽しみがあります。
私が読んだ・観たことのある作品でも全然違います。
シュタインズ・ゲート:世界戦という概念が存在しており、過去にメールを送る”Dメール”と最大48時間までの過去へ記憶を送る”タイムリープマシン”が存在。過去に戻ったことを近くできるのは、主人公の岡部のみ。
バタフライ・エフェクト:過去に書いた日記を見ることで、その時点へタイムリープする。
リプレイ:43歳で死んだ主人公は18歳の自分に戻ってしまう。第二の人生でも43歳で死ぬことになり、何度も人生を繰り返してしまう。
七回死んだ男:ある一日が9回繰り返されるという”反復落とし穴”という現象が起きる主人公の物語。反復落とし穴は、自分で操作できず規則性はない。
ターン:交通事故に遭った主人公は、目覚めると前日の午後に戻っていた。そこには、主人公以外存在しておらず、事故に遭った瞬間になるとまた前日の午後に戻ってしまう。
スキップ:17歳の高校生である主人公は、ある日目覚めると25年後の自分の意識に飛んでいた。
夢魔の牢獄:他人の記憶を夢で追体験する。誰の記憶を追体験するかは、自分で選べない。
こう見ると”タイムリープ作品”といっても設定次第で、内容も全然変わったものになります。
そこが”タイムリープ作品”の面白いところでもあります。
その中でも、この「夢魔の牢獄」は他の”タイムリープ作品”とは大きく違います。
それは、タイムリープしても自分の意識で動くことが出来ない点です。
他人の記憶を追体験するだけなので、自分ではどうしようもありません。
自由度に関して、他の”タイムリープ作品”と一線を画しています。
しかし、その自由度のなさが徐々に事件の真相に近づいていく様子を表しており、魅力的な部分でもあると思います。
こんな人におすすめ
・タイムリープ作品が好きな人
・ミステリーが好きな人
・官能表現に耐性のある人(びっくりするくらい官能的な表現が多いです)
タイムリープ作品が好きな人には、ぜひおすすめします!
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