こんにちは、あらいぐまです。
今回は、凪良ゆうさんの「汝、星のごとく」を読みました。
↓動画も作りました!よろしければぜひ!
2023年本屋大賞1位を獲得!!
その他にも、第168回直木賞候補作や王様のブランチでも特集されていました。
恥ずかしながら、初めて凪良ゆうさんの本を読みました。
初めて読んで思ったのが、登場人物の感情表現や、情景が丁寧に描かれているということです。
そのため、世界観にどっぷりのめり込むことができました。
「汝、星のごとく」は、不倫、うつ病、ヤングケアラー、など重いテーマなのですが、世界観にのめり込むことで、次が気になり読み進められました。
後は、何といっても心に残る言葉が多いことです!
後程紹介しますが、「自分を縛る鎖は自分で選ぶ」など、心の琴線に触れる言葉が多かったです。
あらすじ
その愛は、あまりにも切ない。
正しさに縛られ、愛に呪われ、それでもわたしたちは生きていく。
本屋大賞受賞作『流浪の月』著者の、心の奥深くに響く最高傑作。ーーわたしは愛する男のために人生を誤りたい。
風光明媚な瀬戸内の島に育った高校生の暁海(あきみ)と、自由奔放な母の恋愛に振り回され島に転校してきた櫂(かい)。
ともに心に孤独と欠落を抱えた二人は、惹かれ合い、すれ違い、そして成長していく。
生きることの自由さと不自由さを描き続けてきた著者が紡ぐ、ひとつではない愛の物語。ーーまともな人間なんてものは幻想だ。俺たちは自らを生きるしかない。
講談社BOOK倶楽部 HPn
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プロローグの見方が180度変化する
プロローグの印象がとにかく強いです。
「月に一度、わたしの夫は恋人に会いに行く」という衝撃的な文章から物語が始まります。
主人公である暁海の暮らす島は、小さな島なので、島民たちの繋がりが強いです。
そのため、暁海たちの家庭環境を好奇な目で見て噂をしています。
読者である私も暁海と夫の関係性に衝撃を受けます。
なんだこの異常な関係性は・・・
ただ、本を読み進めていくうちに暁海を取り巻く状況が分かり、プロローグで感じた異常さが180度変わります。
むしろ微笑ましいくらいに。
読み終わった後は、好奇な目を向けている島民たちに怒りさえ覚えます。
最初にプロローグを読んだときは、島民側の感情だったのに。
島民=読者
この構図だったものが、180度変わります。
プロローグでこんなに衝撃を受け、印象がガラッと変わったのは初めてでした・・・
自分で人生を選択すること
この本で心に残った言葉が2つあります。
自分を縛る鎖は自分で選ぶ
自分を縛る鎖は自分で選ぶ。
結婚してもしなくても、仕事しててもしてなくても、子どもがいてもいなくても、自由で居続けること。
自由を手に入れても人は何かに属している。
凪良ゆう「汝、星のごとく」株式会社講談社 p294
「自分を縛る鎖は自分で選ぶ」という言葉良い言葉だなと感じました。
結局、人は何かに属しているので、鎖からは開放されません。
どうせ解放されないのだったら、少しでも自分にとって良い鎖を選ぶこと。
それは、自分の人生を生きることに繋がります。
この「どうせ縛られるんだから・・・」という考えが、後ろ向きなように見えて前を向いている言葉だと思いました。
私が思ったのが、「転職」です。
今よりも全て良くなり、自分を縛る鎖が無くなるイメージで転職をしてしまいがちです。
ですが、そんな会社に転職できることは不可能です。
何かしら不満な点が出てくると思います。
そこで、結局失敗してしまったと考えてしまう。
ですが、「鎖は無くなることはない」と考えていれば、自分を縛る鎖が少しでも緩くなったら、それでいいじゃないか。と思えるはずです。
ぼくたちは自らを生きる権利があるんです
何度でも言います。
誰がなんと言おうと、ぼくたちは自らを生きる権利があるんです。
ぼくの言うことはおかしいですか。身勝手ですか。
でもそれは誰と比べておかしいんんでしょう。
その誰かが正しいという証明は誰がしてくれるのでしょう。
凪良ゆう「汝、星のごとく」株式会社講談社 p306
この小説のテーマとして「自分の人生を生きる」というのがあります。
自分の人生を生きることができない主人公に対して発せられる言葉で、私の心にも刺さりました。
自分の人生を生きているだろうか。誰かに遠慮したりしてないだろうか・・・
私の心に残った2つの言葉は、「自分の人生を生きる」ことを考えさせられるものでした。
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