こんにちは、あらいぐまです。
今回は、宮島未奈さんの「成瀬は天下を取りにいく」を読みました。
2024年本屋大賞にノミネートされており、話題になっています!
この本最大の魅力は、何といっても主人公である成瀬の力強さにあります!
成瀬は、自分のやりたいことを全力でやります。
TV中継に毎日映り込む、M-1グランプリに出場する、百人一首に挑戦する・・・・
このような自分の道を突き進む系の主人公は、一歩間違えれば感情移入できず、読者から「なんだこいつ・・・」となる可能性もあります。
しかし、成瀬にはそうはならない魅力があります。
むしろ成瀬の挑戦を応援したくなります。
「成瀬は天下を取りにいく」は、勇気をもらえる物語です。
成瀬がやりたいことを全力でやる姿に私も「なにかやってみよう!」と鼓舞されました。
そんな鼓舞された言葉、心に刺さった言葉を紹介していきます。
あらすじ
中2の夏休みの始まりに、幼馴染の成瀬がまた変なことを言い出した。コロナ禍、閉店を控える西武大津店に毎日通い、中継に映るというのだが……。さらにはM-1に挑み、実験のため坊主頭にし、二百歳まで生きると堂々宣言。今日も全力で我が道を突き進む成瀬から、誰もが目を離せない!
新潮社HP
心に刺さった言葉
「成瀬は天下を取りにいく」で心に刺さった言葉を2つ紹介していきます。
やりたいことの種をまく
「やってみないと分からないこともあるからな」
成瀬はそれで構わないと思っている。
たくさん種をまいて、ひとつでも花が咲けばいい。
花が咲かなかったとしても、挑戦した経験はすべて肥やしになる。
宮島未奈「成瀬は天下を取りにいく」株式会社新潮社 p187
「種をまく」という表現が好きです。
植物の種は、全て花開くことはありません。
一部の選ばれた種だけが綺麗な花を咲かせます。
人生で夢中になれるものも同じだと思います。
やりたいと思ったことは、とりあえずやってみる。
それが夢中になれるかどうかは、やってみないと分からない。
もし夢中になれなかったとしても、「自分に合っていなかった」という発見ができます。
この繰り返しで、自分の夢中になれるものを探していくと、人生はちょっと楽しいものになると思います。
私のやりたいことは、カーシェアのサービスを使って、ドライブしてみたい!
見知らぬ人も線でつながっている
一人になって、改めてまわりを見ると、いろんな人がいる。
(中略)私の描く相関図の外で暮らしている人たちも、それぞれの相関図の中で生きている。
これだけ多くの人がいる世界で、線が繋がるなんて奇跡みたいな確率だ。
宮島未奈「成瀬は天下を取りにいく」株式会社新潮社 p140
私も時々同じようなことを思います。
例えば、東京駅でたくさんの人と行き交ったり、満員電車に乗るとき。
ここにいる人達って、一人一人に悩みがあって、楽しいことがあって、親がいて、友人がいて・・・と。
そして、ほとんどの人がもう二度と出会うことないことも。
そう考えた時、今自分とつながっている線・相関図は、本当に奇跡みたいな確率です。
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