こんにちは、あらいぐまです。
今回は、古賀史健さんの「さみしい夜にはペンを持て」を読みました。
・自分が思っていることを文章にできない人
・映画や本の感想がうまく伝えられない人
・日々不安を感じている人
古賀史健さんと言えば、ベストセラーになった「嫌われる勇気」の著者の一人。
本書は、自己啓発書ではありますが、小説のような物語で進んでいきます。
自分のコンプレックスに悩んでいるタコが主人公であり、すらすら読み進めることができます。
中学生向けということらしいですが、大人でも間違いなく心に刺さる内容です!
実際、読み終わった後には付箋を20枚以上貼っていました!
それでは早速、心に響いた内容と言葉を紹介していきます!
「思う」と「言う」には距離がある
しゃべるのが苦手だったり、思っていることが上手く言葉にできない時ってありませんか?
友人との会話、上司への報告など日常でのコミュニケーション。
なかなか上手くしゃべれない・・・
本書では、「思う」ことと「言う」ことには距離があると言います。
「思う」と「言う」の距離が遠いだけ。
ことばを外に出すまでに、時間がかかっているだけさ。
決して頭の回転がにぶいとかじゃない。
(中略)
ことばを外に出す順番、つまり話す順番を考えているのさ。
ああやって考えているうちに、ことばが渋滞しちゃうこともある。
でもそれは、ていねいに話そうとしている証拠だよ
古賀史健「さみしい夜にはペンを持て」株式会社ポプラ社 p45
上手くしゃべれない人、無口な人。
そんな人は、言葉が口から出るのに時間がかかっているだけで、決して劣っているわけではない。
私もしゃべることが苦手なので、心に響いた言葉です!
「書くこと」は「考えること」
では、自分の思っていることをどのように外に出せばよいのでしょうか。
それは、「書くこと」です。
そして「書くこと」は、「考えること」。
これは、本書のメインテーマになっています。
「考え」のともわないおしゃべは、いくらでもありえる。
一方、「考え」のともなわない文章はありえない。
(中略)
書くときの僕たちは「手を動かすこと」が面倒くさいんじゃない。
「頭を動かすこと」が面倒くさいんだ。
何かを書くためには、それについて真剣に考えなきゃいけない。
その「考える」という手間を、みんな面倒に感じているんだ。
書くことは、考えることだからね。
古賀史健「さみしい夜にはペンを持て」株式会社ポプラ社 p56
話す時と違い、書く時には必ず「考え」がともなう。
例えば、何から書けばいいか・どんな言葉を使おうか・文章の構成はどうするか・・・
話すことと違い、形になって残るものだから、文章を書く時は頭を使います。
書くの面倒だなって思ったこと何回もあります・・・
自分の思いを真剣に見つめる
映画や本の感想を書くとき、「すごかった」・「驚いた」などありきたりな言葉しか思い付かないことってありませんか?
それは、自分の思いを真剣に見つめていないからです。
タコジローくんは、文章を書くのが苦手なわけじゃない。
ただ、ことばを決めるのが早すぎる。
手っ取り早く、便利なことばで片付けている。
ことばを探す面倒くささに、屈している。
おかげで、自分の気持ちから離れた文章になっている。
それだけのことさ。
古賀史健「さみしい夜にはペンを持て」株式会社ポプラ社 p85
手っ取り早く、便利なことばで片付けている・・・めちゃくちゃ刺さりました。
確かに、早く感想を書きたくて、「驚いた」など前に使ったありきたりな言葉を選んでしまっていました・・・
なぜ感動したのか、何に驚いたのか、自分の思いを深堀できていませんでした。
自分の思いに真剣に向き合っていなかったんだと思います。
日記を書くことで自分と対話する
では、どうすれば自分の思いを言語化できるのでしょうか?
それは、日記を書くことで自分と対話することです。
自分は何を考えているのか、自分と真剣に向き合える場所が日記です。
日記では、ありのままの自分と対話することができます。
仕事をしている自分、家族と一緒にいる自分、人はそれぞれ役割をもって生きています。
そんな役割から離れ、一人で対話できるのが日記です。
自分と向き合うための日記の書き方を2つ紹介します!
出来事ではなく「考えたこと」を書く
まず、日記では起きた出来事ではなく、「考えたこと」を書きます。
日記ってね、毎日の出来事を記録するものじゃないんだ。
つまり、「その日に何があったのか」を書いていくんじゃなくて、「その日に何を思ったのか」や「その日に何を考えたのか」を書いていくものなんだ。
その目で振り返っていけば、きのうと同じ日なんてひとつもないはずだよ
古賀史健「さみしい夜にはペンを持て」株式会社ポプラ社 p91
日記を書いたことはありますが、その時はただ出来事の羅列になってしまったことがあります。
出来事の羅列だと、その時自分は何を思ったのか分からないので、自分の思いに向き合うことができません。
日記を書く時は、自分の思ったこと、考えたことが大切!
更新されることのない「あの時の気持ち」を書く
思ったこと、考えたことを書くというのは、「あの時の気持ち」をスケッチすることです。
あの時経験したことを思い出し、あの時の自分になりきり、気持ちや感情を書きます。
自分の気持ちを書く時は、自分にインタビューしてみると効果的です。
「あの時、なんでイライラしていたのか?」
「あの時、どんなことを考えていたのか?」
自分の気持ちにしつこくインタビューすることで、本当の思いに気づくはずです!
日記を書き続けることで、自分の気持ちが整理され、自分の気持ちと向き合うことができるようになります。
3年後には笑っているはず
日記にも読者がいます。
それは、未来の自分です。
日記を続けた人にだけ、あの時の自分と向き合うことができます。
例えば、3年後に日記を見返した時、「こんなことで悩んでいたのか」と笑って読み返すことができるはずです。
私は、毎日日記を書いているわけではありませんが、時々気持ちをノートに書いています。
3年前の日記を読んだ時、その当時は不安で押しつぶされそうになっていた出来事でも、3年後に読むと「こんなに悩んでいたけど、結局大丈夫だったよな・・・」と笑って読み返しています。
これって、今から3年後も同じではないでしょうか。
今不安で押しつぶされそうなことも、3年後に読み返した時には笑っているはずです。
3年前に悩んでいたことなんて、忘れてるはずです。
まとめ
古賀史健さんの「さみしい夜にはペンを持て」を紹介しました。
①「思う」と「言う」には距離がある。
上手く言葉が出ないからと言って、劣っているわけではない。
➁「書くこと」は「考えること」
書くことには必ず考えることが必要。
➂書く時には、自分の思いに真剣に向き合う
手っ取り早い言葉を選ばず、自分の気持ちを深堀する。
④日記を書くことで、自分と対話する
出来事ではなく、考えたことを日記に書くことで、自分と真剣に向き合う。
⑤過去の日記を読み返すと、過去の悩みが軽く思える
今不安に感じてることも、3年後には笑っているはず。
とにかく日記を書きたくなる本でした。
モヤモヤしたとき、不安に感じていることを日記として書くことで、自分と向き合うことができます。
自分は何を考えて生活しているのか、日記を通じて深堀してみるのも良いかもしれません。
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