こんにちは、あらいぐまです。
今回は、横溝正史さんの「八つ墓村」を読みました。
「八つ墓村」は、金田一耕助シリーズの長編4作目です。
みなさん、内容は知らなくても名前だけは知っているのではないでしょうか。
私も名前だけ知っていて内容を知らない小説でした。
読む前は、単純なホラー小説だと思っていました。
しかし読んだ後の感想として、ミステリー小説という印象が強かったです。
そもそも、このタイミングで読もうと思ったきっかけは、「横溝正史 没後40周年&生誕120周年記念企画」が開催されていたことでした。
有名作家が帯にコメントを出しており、興味が湧きました。
「八つ墓村」の発行は1971年であり、40年以上前の小説です。
ですが、今読んでも十分楽しめる小説でした!!
何度も映像化されている作品なだけあります。
何度も映像化→それだけ面白くて需要がある小説 ということですから。
面白くないはずがありません。
あらすじ
戦国時代、8人の武士が三千両の黄金を抱えて村に逃げ込んだ。
当初はその落ち武者を匿っていた村人だったが、金に目がくらみ8人の落ち武者を惨殺する。
その後、呪いと思われる怪異が相次いだため、村人は8人を手厚く葬った。
これが「八つ墓村」の名前の由来である。
大正時代、落ち武者惨殺を首謀した田治見庄左衛門の子孫である田治見要蔵は、突然発狂。
32人の村人を惨殺し、行方不明になった。
戦後の昭和、 要蔵の息子とされる辰弥が「八つ墓村」を訪れたことで、再び陰惨な事件が起きてしまう・・・
閉鎖的な村の雰囲気
戦後初期の村が舞台となっており、その独特な雰囲気が味わえます。
閉鎖的な村で起きる陰惨な事件と謎。
続きが気になりどんどん読み進めてしまいます。
この村の閉鎖的な雰囲気、何かで読んだことあるなと思ったら、道尾秀介さんの「雷神」でした。
ただ、戦後の村という時代背景もあり、「雷神」よりも閉鎖的な村の雰囲気が味わえると思いました。
実際に起きた事件がモデルに
「八つ墓村」冒頭に出てくる32人の村人殺害は、昭和13年に起きた「津山三十人殺し」がモデルとなっています。
小説では、犯人は村の有力者となっていますが、実際の事件はそうではありません。
「津山三十人殺し」を調べてみると、当時だからこその時代背景や村の閉鎖的な雰囲気が事件の原因になっていると感じました。
実際の事件は、ショッキングな内容も含まれているので、自己責任で調べてみてください。
まとめ
・40年前の作品でも充分楽しめる!
・何度も映像化されており、それだけ面白い小説である。
・ホラー小説というよりかミステリー小説要素が強い。
・村の独特な雰囲気が味わえる。
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