こんにちは、あらいぐまです。
今回は、2024年に読んだ本の中で「これは絶対読むべき!」と思った本をランキングで紹介します。
ランキングは、随時更新!(11/2更新)
次に読む本の参考にしてください!
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今回紹介する本も一部対象となっています!
2024年読んだ本ランキング
2024年に読んで良かった・感動した本をランキングでまとめました。
ここで紹介するのは、心から読んで良かったと感じた本です!
ミステリー・ホラー小説
2024年読んで良かったミステリー・ホラー小説を紹介します。
1位『鼓動』/ 葉真中 顕
ホームレスの老女が殺され燃やされた。犯人草鹿秀郎はもう18年も引きこもった生活を送っていた。彼は父親も刺し殺したと自供する。長年引きこもった果てに残酷な方法で二人を殺した男の人生にいったい何があったのか。事件を追う刑事、奥貫綾乃は、殺された老女に自分の未来を重ねる。私もこんなふうに死ぬのかもしれない――。刑事と犯人、二つの孤独な魂が交錯する。困難な時代に生の意味を問う、感動の社会派ミステリー。
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「大人の引きこもり」をテーマにした社会派ミステリー。
親子の辛さ、引きこもりになってしまった社会の冷徹さを思い知らされます。
主人公の絶望の果てにタイトルの意味が分かります
著者の葉真中さんは、目を背けたくなる社会問題に切り込んだ小説をよく書いています。
その中でも、介護の問題に切り込み、映画化もされた「ロストケア」が印象に残っています。
2位『穢れた聖地巡礼について』/ 背筋
げんきなあなたがうまれます
フリー編集者の小林が出版社に持ち込んだのは、心霊スポット突撃系YouTuberチャンイケこと、池田の『オカルトヤンキーch』のファンブック企画だった。
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しかし、書籍化企画を通すには『オカルトヤンキーch』のチャンネル登録者数は心許ない。企画内容で勝負するべく、過去に動画で取り上げた心霊スポットの追加取材を行うことに。
池田と小林はネットなどで集めた情報をもとに、読者が喜びそうな考察をでっちあげていく――。
考察が楽しいホラー小説!
著者の背筋さんは「近畿地方のある場所について」で一躍有名になりました。
そんな背筋さんの最新作です!
「変態小屋」「天国病院」「輪廻ラブホ」この3つの心霊スポットに共通する恐ろしい事実とは?
頭が以上に大きく膨らんだ怪異「風船男」の目的とは?
カバー裏にも仕掛けがあり、背筋が凍りました・・・
考察はこちら!
3位『アリス殺し』/ 小林 泰三
栗栖川亜理はここ最近、不思議の国に迷い込んだアリスの夢ばかり見ている。ある日、ハンプティ・ダンプティが墜落死する夢を見た後、亜理が大学に行くと、玉子という綽名の博士研究員が校舎の屋上から転落して死亡していた。グリフォンが生牡蠣を喉に詰まらせて窒息死した夢の後には、牡蠣を食べた教授が急死する。夢の世界の死と現実の死は繁がっているらしい。不思議の国で事件を調べる三月兎と帽子屋によって容疑者に名指しされたアリス。亜理は同じ夢を見ているとわかった同学年の井森とともに冤罪を晴らすため真犯人捜しに奔走するが……邪悪なメルヘンが彩る驚愕の本格ミステリ。
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衝撃のどんでん返しが味わえるミステリー小説!
「アリス殺し」は、ミステリー小説のおすすめランキングで定番の小説です。
今まで信じていたものが180度反転する感覚・・・
こりゃ、おすすめミステリー小説の定番になるわけだ・・・
「不思議の国のアリス」が軸で話が展開していくので、その知識がないと頭に入りづらいです。
私も「不思議の国のアリス」の知識はほとんど無かったため、序盤は読むのに苦労しました・・・
ただ、その設定はめちゃくちゃ面白く、後半は夢中で読んでしまいました!
4位『さかさ星』/ 貴志 祐介
数百年続く、凄惨なる呪いの戦い――。至高の恐怖と異形の謎に挑め。
戦国時代から続く名家・福森家の屋敷で起きた一家惨殺事件。死体はいずれも人間離れした凄惨な手口で破壊されており、屋敷には何かの儀式を行ったかのような痕跡が残されていた。福森家と親戚関係の中村亮太は、ある理由から霊能者の賀茂禮子と共に屋敷を訪れ、事件の調査を行うことになる。賀茂によれば、福森家が収集した名宝・名品の数々が実は恐るべき呪物であり、そのいずれか一つが事件を引き起こしたという。賀茂の話を信じきれない亮太だったが、呪物が巻き起こす超常的な事象を目にしたことで危機を感じ始める。さらに一家の生き残りの子供たちにも呪いの魔の手が……。一家を襲った真の呪物は? そして誰が何のために呪物を仕掛けたのか? 数百年続く「呪い」の恐怖を描く特級長編ホラー。
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なぜこの家には大量の呪物が持ち込まれたのか・・・
呪物に宿る非業の死を遂げた人々の怨念。
その怨念を利用し、ある名家の断絶を計画する者。
「呪術廻戦」でいう特級呪物がたくさん出てきます。
人の強い恨み・戦国時代から続く呪い・呪物・五芒星・安倍晴明・・・
そんな単語が好きな人は、読むべき小説です!
御札とかお守りとか扱いに注意しよう・・・と思いました。
5位『笑う森』/ 荻原 浩
原生林で5歳のASD児が行方不明になった。1週間後無事に保護されるが「クマさんが助けてくれた」と語るのみで全容を把握できない。バッシングに遭う母のため義弟が懸命に調査し、4人の男女と一緒にいたことは判明するが空白の時間は完全に埋まらない。森での邂逅が導く未来とは。希望と再生に溢れた荻原ワールド真骨頂。
新潮社HP
行方不明になった5歳の男の子は、1週間の間どのように樹海を生き延びたのか・・・
男の子が話す「クマさん」とは何なのか。
優しさ・嫉妬・後悔・様々な想いが交差する物語。
親の愛と優しさを感じることができます・・・
感動・考えさせられる小説
2024年に感動・考えさせられた小説を紹介します。
1位『生殖記』/ 朝井 リョウ
『正欲』から3年半ぶりとなる最新長篇。
とある家電メーカー総務部勤務の尚成は、同僚と二個体で新宿の量販店に来ています。
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体組成計を買うため――ではなく、寿命を効率よく消費するために。
この本は、そんなヒトのオス個体に宿る◯◯目線の、おそらく誰も読んだことのない文字列の集積です。
日常のモヤモヤを言語化してくれた小説!
ある視点から語られたヒトの生態。
まさかの語り手の正体に衝撃を受けます・・・
そして朝井リョウさんらしい解像度高めの鋭い文章。
差し当たって命の心配をしなくてもいいヒトの個体の場合、根詰めて考えると精神が病んでしまうような本質的な事柄に追いつかれてしまわないよう、常に鬼ごっこをするみたいに生きている。
朝井リョウ「生殖記」株式会社小学館 p9
この「鬼ごっこ」という表現良いですよね~。
前作の「正欲」と同じくらい読み終わった後にダメージを負いました・・・
2位『スピノザの診察室』/ 夏川 草介
雄町哲郎は京都の町中の地域病院で働く内科医である。三十代の後半に差し掛かった時、最愛の妹が若くしてこの世を去り、 一人残された甥の龍之介と暮らすためにその職を得たが、かつては大学病院で数々の難手術を成功させ、将来を嘱望された凄腕医師だった。 哲郎の医師としての力量に惚れ込んでいた大学准教授の花垣は、愛弟子の南茉莉を研修と称して哲郎のもとに送り込むが……。
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死とは何か、幸せとは何かを訴えた1冊。
主人公である医者の雄町のこの言葉が好きです。
地位も名誉も金銭も、それが単独で人間を幸福にしてくれるわけじゃない。
人間はね、一人で幸福になれる生き物ではないんだよ。
夏川草介「スピノザの診察室」株式会社水鈴社 p35
様々な「死」を経験した医者だからこそ感じることがあると思います・・・
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3位『列』/ 中村 文則
男はいつの間にか、奇妙な列に並んでいた。
先が見えず、最後尾も見えない。そして誰もが、自分がなぜ並んでいるのかわからない。
男は、ある動物の研究者のはずだった。現代に生きる人間の姿を、深く、深く見通す――。
競い合い、比べ合う社会の中で、私達はどう生きればいいのか。
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この奇妙な列から、出ることはできるのだろうか。
ページをめくる手が徐々に止まらなくなる、最高傑作の呼び声も高い、著者渾身の一作。
人は、競争や比較から逃れられない・・・
王様のブランチで又吉さんがオススメしていて、読みたくなりました。
いつの間にか長い列に並んでいた男。
人々はできるだけ前に行こうと必死になっている。
この列は、人間社会の比較・競争を表していると分かります。
年収・家族構成・ブランド品・持ち家・SNS・・・・・
どんな状況でも他人との比較・競争をしてしまう人々を皮肉った小説。
最後に男が決断した結果とは??
言葉一つ一つが、ナイフのように心へぶっ刺さりました・・・
4位『カフネ』/ 阿部 暁子
一緒に生きよう。あなたがいると、きっとおいしい。
やさしくも、せつない。この物語は、心にそっと寄り添ってくれる。法務局に勤める野宮薫子は、溺愛していた弟が急死して悲嘆にくれていた。弟が遺した遺言書から弟の元恋人・小野寺せつなに会い、やがて彼女が勤める家事代行サービス会社「カフネ」の活動を手伝うことに。弟を亡くした薫子と弟の元恋人せつな。食べることを通じて、二人の距離は次第に縮まっていく。
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「おいしい」と思うことは、生きていくために不可欠だ。
おいしい料理を通じて、人が前を向いていく物語。
弟はなぜ急死したのか?
ミステリー要素もあり、続きが気になり一気読み間違いなし。
小説に出てくる料理がめちゃくちゃおいしそうでした!
5位『クスノキの女神』/ 東野 圭吾
神社に詩集を置かせてくれと頼んできた女子高生の佑紀奈には、玲斗だけが知る重大な秘密があった。
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一方、認知症カフェで玲斗が出会った記憶障害のある少年・元哉は、佑紀奈の詩集を見てインスピレーションを感じる。
玲斗が二人を出会わせたところ瞬く間に意気投合し、思いがけないプランが立ち上がる。
不思議な力を持つクスノキと、その番人の元を訪れる人々が織りなす物語。
他の人に想いを残せる不思議な「クスノキの木」をめぐる心温まる物語。
認知症の叔母と記憶障害を持っている少年。
大事なことを忘れてしまう病気にどうやって向き合うのか。
今を大切に生きることの大切さを教えてくれる小説です。
後半の叔母のセリフに深夜にも関わらず号泣・・・
ビジネス書
2024年に読んで良かったビジネス書を紹介します。
1位『さみしい夜にはペンを持て』/ 古賀 史健
『嫌われる勇気』古賀史健が、はじめて13歳に向けて書き下ろした「書くことで自分を好きになる」本。他者より先に、自分との人間関係を構築しよう。うみのなか中学校に通うタコジローが、ヤドカリおじさんに出会い「日記を書く」ことを通じて新しい自分を見つめる寓話。イラストもたっぷりで読書が苦手な子も読みやすい。なんとなくさみしい。なんとなく消えたい。そんな孤独な夜に寄り添い「ひとり」になる勇気が持てる一冊
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「書くことは考えること」
書くことで自分と真剣に向き合えることを教えてくれる1冊。
「考え」のともわないおしゃべは、いくらでもありえる。
一方、「考え」のともなわない文章はありえない。
(中略)
書くときの僕たちは「手を動かすこと」が面倒くさいんじゃない。
「頭を動かすこと」が面倒くさいんだ。
何かを書くためには、それについて真剣に考えなきゃいけない。
その「考える」という手間を、みんな面倒に感じているんだ。
書くことは、考えることだからね。
古賀史健「さみしい夜にはペンを持て」株式会社ポプラ社 p56
自分の頭で考えるために「書く」
「書く」ことで自分が見過ごしていた感情・考えを再発見できます。
なんとなく日常が過ぎてしまう人、日記をオススメします!
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2位『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』/ 三宅 香帆
「大人になってから、読書を楽しめなくなった」「仕事に追われて、趣味が楽しめない」「疲れていると、スマホを見て時間をつぶしてしまう」……そのような悩みを抱えている人は少なくないのではないか。
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「仕事と趣味が両立できない」という苦しみは、いかにして生まれたのか。
自らも兼業での執筆活動をおこなってきた著者が、労働と読書の歴史をひもとき、日本人の「仕事と読書」のあり方の変遷を辿る。
そこから明らかになる、日本の労働の問題点とは?
すべての本好き・趣味人に向けた渾身の作。
通勤中の電車でスマホゲームはできるのに、読書ができないのはなぜか。
それは、読書がノイズであるといいます。
スマホゲームは何も考えなくても良い。
それに対し、読書は何が起こるか予想できないコントロールできないノイズである。
なぜ読書がノイズであるのか、読書と労働の関係について興味深く読めました!
「読書離れ」という言葉が昔から言われていたことに驚きました・・・
「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」は、Audibleで読むことができます!
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3位『がんになってわかったお金と人生の本質』/ 山崎 元
最後の1秒まで幸福は追求できる
その真実をつづった遺稿を特別収載。
最期の時間でたどり着いた「人生の最終原理」とは――筆者は2022年の夏に食道癌が見つかった。
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本書は、癌の各局面にあっての考え方や意思決定の記録である。
お金よりも大事なことにどうやって気づくか、
限られた時間をいかに生きるか――。
2024年1月に亡くなった経済評論家の山崎元さんの最後の著書。
山崎元さんといえば、「難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!」や「ほったらかし投資術」など、初心者に分かりやすく投資・お金のことを発信していました。
実際、私が投資するきかっけとなった方でもあります。
そんな山崎元さんが余命宣告を受けて、最後に伝えたかったこととは?
日常には「実はどうでもいいこと」が様々ある。
このどうでもいいことを意識しているのは、過剰な自意識と社会的同調から逸脱することへの恐れ、マーケティングである。
山崎元「がんになってわかったお金と人生の本質」朝日新聞出版 p56
「実はどうでもいいこと」と聞いてはじめに思ったのが、高級なブランド品です。
ブランドのバッグ・高級車・アクセサリー・・・・
見栄を張るためのものがあふれていると感じます。
そんな「実はどうでもいいこと」と距離を置くのが必要かもしれません。
最後の日記部分、胸が熱くなりました・・・
4位『このプリン、いま食べるか? ガマンするか?』/ 柿内 尚文
人生は
「幸福の時間」
「投資の時間」
「役割の時間」
「浪費の時間」
の4つの時間でできています。あなたが増やしたいのはどの時間ですか?
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時間を大切に思っているのに、時間をなかなか大切にできていない。
時間はまるで呼吸をするかのように、当たり前に過ぎていきます。
あまりにも自然なことなので、時間を常に意識して生きることはできないし、
逆に意識しすぎると今度は時間に縛られて、息苦しさを感じてしまうこともあります。
時間は、なかなかやっかいな存在です。
そんなやっかいな時間を自分の手に取り戻し、人生を豊かにするためにどうしたらいいか。
それがこの本のテーマです
人生で一番大切にしないといけないのは、「幸福の時間」である。
同じ行動でもその時間の意味付けで、幸福の時間に変えることができます。
例えば、家事。
Aさんは、やらなければいけない「役割の時間」として家事を捉えています。
Bさんは、妻を喜ばせることができる「幸福の時間」として家事を捉えています。
このように時間の意味付けによって、「幸福の時間」を増やすことができるのです。
時間の使い方について、考えさせられる1冊でした!
「このプリン、いま食べるか? ガマンするか?」は、Audibleで読むことができます!
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5位『伝える準備』/ 藤井 貴彦
正確なアナウンスと血の通った言葉で
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人々に寄り添い、励まし、希望と安心を与える
日本テレビ系「news every.」の藤井貴彦アナ、初の著書がついに登場!
いまの時代だから大切にしたい、「相手に伝わる言葉の選び方」
アナウンサー藤井貴彦さんが大切にしていることとは?
それは、「日頃の思いを書き残すこと」だといいます。
書きとめないと忘れてしまう一瞬があります。
藤井貴彦「伝える準備」ディスカヴァー・トゥエンティワン
自分自身を知るために、心が動いた瞬間をメモする。
藤井さんの優しい人柄が伝わってくる文章で、勇気づけられました。
日頃の心の動きに注目してみてください。
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