こんにちは、あらいぐまです。
やってきました本屋大賞の季節です!
2月上旬にノミネート10作品が発表され、先日すべて読み終わりました。
あらいぐまいや~~どの本も面白かった!!
書店員さんがオススメしているだけあって、レベルが高い!
本屋大賞は、普段手に取らないような本を読む良い機会になります。
今回は、ノミネート10作品をすべて読み終わった私が、失礼ながら大賞と順位予想をしていきます。
本屋大賞の発表は4月9日の予定です!
2026年本屋大賞の大賞&順位予想!







どれも面白く、順位をつけるのが難しかった・・・
完全に自分の好みで大賞と順位の予想をしています。
過去の受賞傾向とかは、まったく配慮してません!
ただただ、私が読んで面白かった・心に刺さった順位です。
1位「イン・ザ・メガチャーチ」朝井 リョウ
沈みゆく列島で、“界隈”は沸騰する――。
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あるアイドルグループの運営に参画することになった、家族と離れて暮らす男。内向的で繊細な気質ゆえ積み重なる心労を癒やしたい大学生。仲間と楽しく舞台俳優を応援していたが、とある報道で状況が一変する女。ファンダム経済を仕掛ける側、のめり込む側、かつてのめり込んでいた側――世代も立場も異なる3つの視点から、人の心を動かす“物語”の功罪を炙り出す。
「神がいないこの国で人を操るには、“物語”を使うのが一番いいんですよ」
「推し活」をする側、仕掛ける側の心理描写がとにかくすごかった!
そもそも朝井リョウさんの文章が好きなので、個人的な感情が入っているかもしれません。



朝井リョウさんに本屋大賞取ってほしい!
朝井リョウさんの小説は、はっとさせられる言葉が多いんですよね。
イン・ザ・メガチャーチで印象に残ったのはこの言葉です。
我を忘れて何かに夢中になっている方が、楽だからです。
ずっと我に返ったまま生きるにはこの世界は殺伐としすぎていますし、人間の寿命は長すぎますから。
朝井リョウ「イン・ザ・メガチャーチ」株式会社日経BP日本経済新聞出版社 p182
小説を夢中で読んでいた時、アニメの世界観に入り込んでいた時、没頭している時間は日常の嫌なことを忘れさせてくれます。
それを「我を忘れて」と表現しているのが好きです。
また、イン・ザ・メガチャーチは、考察も楽しい小説でした。


2位「暁星」湊 かなえ
「ただ、星を守りたかっただけ――」
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現役の文部科学大臣で文壇の大御所作家でもある清水義之が全国高校生総合文化祭の式典の最中、舞台袖から飛び出してきた男に刺されて死亡する事件がおきた。逮捕された男の名前は永瀬暁、37歳。永瀬は逮捕されたのち、週刊誌に手記を発表しはじめる。
そこには、清水が深く関わっているとされる新興宗教に対する恨みが綴られていた。
また、式典に出席していた作家は、永瀬の事件を小説として描く。ノンフィクションとフィクション、ふたつの物語が合わさったとき見える景色とは⁉
「ただ、星を守りたかっただけ」という言葉がすべてを物語っています。
とある宗教二世が起こした殺人事件。
事件に関する犯人の手記と事件をもとにしたフィクションの小説という2部構成になっています。
フィクションの小説に記載されている最後の一文が衝撃的でした・・・



ぞわっと鳥肌が立ちました
人の想いの強さを感じる物語。
3位「探偵小石は恋しない」森 バジル
ネタバレ厳禁。驚愕体験の本格ミステリ!
小石探偵事務所の代表でミステリオタクの小石は、名探偵のように華麗に事件を解決する日を夢見ている。だが実際は9割9分が不倫や浮気の調査依頼で、推理案件の依頼は一向にこない。小石がそれでも調査をこなすのは、実はある理由から色恋調査が「病的に得意」だから。相変わらず色恋案件ばかり、かと思いきや、相談員の蓮杖と小石が意外な真相を目の当たりにする裏で、思いもよらない事件が進行していて──。
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「その一言で世界が一変する」
帯にこう書かれていたら、読みたくなるじゃないですか。
でも大抵こういう文言ってハードルが上がりすぎて、読んでみたらそうでもなかったパターンが多いんですよね。
そこは怖かったんですけど、評判も良かったので購入。
結果・・・・・・



期待を超えた衝撃を受けました!!
全てを疑って読んでいたんですけど、見事に騙されました・・・
何を言ってもネタバレになるので、詳しく書けないところがもどかしい・・・
とにかく読んでみてほしい!
あとテンション上がったのは、ミステリ好きの小石さんが「方舟」とか「十角館の殺人」とか「殺しの双曲線」とかのミステリ小説を語っていたところです。
4位「エピクロスの処方箋」夏川 草介
大学病院で数々の難手術を成功させ、将来を嘱望されながらも、母を亡くし一人になった甥のために地域病院で働く内科医の雄町哲郎。
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ある日、哲郎の力量に惚れ込む大学准教授の花垣から、難しい症例が持ち込まれた。
患者は82歳の老人。
それは、かつて哲郎が激怒させた大学病院の絶対権力者・飛良泉寅彦教授の父親だったーー。
2024年の本屋大賞で4位になった「スピノザの診察室」の続編です。
現役の医師である夏川草介さんが書く医療小説。
単なる医療小説ではなく、「幸せとは何か」、「生と死」について考えさせられる小説です。
主人公のマチ先生の人柄・雰囲気が最高すぎる!



マチ先生の温かな言葉に思わず泣いてしまいました・・・
特に印象に残っているのが次のセリフ。
亡くなる瞬間に手を握って別れの声をかけるというのは、テレビドラマでよく見かけるシーンですが、本当に大切なことはそういうことではないと思います。
亡くなるまでの時間を、つまり生きている間の時間をどうやって寄り添いながら積み上げていくか、それが一番大事なんだと私は思っているんですよ。
夏川草介「エピクロスの処方箋」株式会社水鈴社 p140
「死」は突然やってくる。
だからこそ、生きている間にどれだけ寄り添えたかが大事だと思います。
大きな事件、ハラハラする展開は無いけれど、心がじんわりと温かくなる物語。
5位「ありか」瀬尾 まいこ
母親との関係に悩みながらも、一人娘のひかりを慈しみ育てる、シングルマザーの美空。
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義弟で同性のことが好きな颯斗は、兄と美空が離婚した後も、何かと二人の世話を焼こうとするがーー。
「そして、バトンは渡された」で2019年本屋大賞を受賞した瀬尾まいこさんの小説。
子どもに対する想い、親と子の関係性について問いかける物語。
周りの人たちが優しくて温かな気持ちになります。
特にそらくんママ!!
めちゃくちゃ良い人なんです。
そらくんママが話した言葉は心に刺さる言葉が多く、特に印象に残っているのがこの言葉。
子育てって永遠に続くものだって、だからゴールがなくてしんどいって思ってたけど、終わりの連続だよね。
(中略)
抱っこの時期が終わって、そのうち手をつなぐ相手も私じゃなくなって、自分のことを自分でして。
ママ ママって言われなくなるの、うれしいけどさみしいよね。
瀬尾まいこ「ありか」株式会社水鈴社 p350



1歳の子どもがいるので、心にひびきました・・・
6位「失われた貌」櫻田 智也
山奥で、顔を潰され、歯を抜かれ、手首から先を切り落とされた死体が発見された。不審者の目撃情報があるにもかかわらず、警察の対応が不十分だという投書がなされた直後、上層部がピリピリしている最中の出来事だった。
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事件報道後、生活安全課に一人の小学生男子が訪れ、死体は「自分のお父さんかもしれない」と言う。彼の父親は十年前に失踪し、失踪宣告を受けていた。
間を置かず新たな殺人事件の発生が判明し、それを切っ掛けに最初の死体の身元も判明。それは、男の子の父親ではなかった。顔を潰された死体は前科のある探偵で、依頼人の弱みを握っては脅迫を繰り返し、恨みを買っていた男だった。
「このミステリーがすごい!2026年版」で1位を獲得!!
身元不明の死体をめぐり、テンポよく読める刑事ミステリ小説。
所々にちりばめられた一見関係ないことが、1つの真相につながっていく様子は爽快でした。
伏線回収も見事で、さすが「このミス!」1位!と感じるはずです。



メモしながら推理しましたが、真相は見抜けなかった!笑-
7位「熟柿」佐藤 正午
これがわたしの息子だ。わたしがこの子を産んだのだ。
激しい雨の降る夜、眠る夫を乗せた車で老婆を撥ねたかおりは轢き逃げの罪に問われ、服役中に息子を出産する。出所後、息子に会いたいあまり園児連れ去り事件を起こした彼女は息子との接見を禁じられ、追われるように西へ西へと各地を流れてゆく。
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【熟柿】:熟した柿が自然に落ちるのを待つように、気長に時期が来るのを待つこと。
ひき逃げという取り返しのない過ちを犯してしまった妊婦の17年。
自分の息子に会えない苦しみ、一度の過ちで人生が激変してしまったショック。
踏み外してしまった道を歩く苦しみの先に希望はあるのか。



周りの人たちの優しさが胸にしみます・・・
ひき逃げ、もしかしたら自分もしてしまうかもしれない。
「もし自分だったら、どうするのか」と考えてしまう物語です。
表紙の柿は、熟れて自然に落ちた柿を表しています。
その落ちた柿は、希望のように感じました。
8位「PRIZE」村山 由佳
天羽カインは憤怒の炎に燃えていた。本を出せばベストセラー、映像化作品多数、本屋大賞にも輝いた。それなのに、直木賞が獲れない。文壇から正当に評価されない。私の、何が駄目なの?
……何としてでも認めさせてやる。全身全霊を注ぎ込んで、絶対に。
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直木賞が欲しい。
直木賞を渇望する小説家と編集者の物語。
1冊の小説には、言葉の一つ一つに作者の想いがあることを知ることができます。
作者と編集者がどれほどの想いで1冊の小説を作り上げているのか、今まで知らなかった・・・



これから小説を読む姿勢が変わると思います!
よけいなことを書かなくても、むしろ書かないことによって、読者にはっきりと伝わるのだ。
村山由佳「PRIZE」株式会社文藝春秋 p299
作中に小説の1節が出てくるのですが、1文が無いことで余韻が生まれることが分かります。
書きすぎないことで読者により伝わることが肌感覚で理解できました。
9位「さよならジャバウォック」伊坂 幸太郎
結婚直後の妊娠と夫の転勤。その頃から夫は別人のように冷たくなった。彼からの暴言にも耐え、息子を育ててきたが、ついに暴力をふるわれた。そして今、自宅マンションの浴室で夫が倒れている。
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夫は死んだ、死んでいる。私が殺したのだ。もうそろそろ息子の翔が幼稚園から帰ってくるというのに…。
途方に暮れていたところ、2週間前に近所でばったり会った大学時代のサークルの後輩・桂凍朗が訪ねてきた。「量子さん、問題が起きていますよね? 中に入れてください」と。
「夫は死んだ。死んでいる。私が殺したのだ。」
という冒頭の衝撃的な一文から物語は始まります。
複数の時間軸と視点が行き来するため、最初は混乱するかもしれません。
ですが、ラストに向けてそれぞれの不可解な点が線につながっていく伏線の回収は気持ち良かった!



ラストの展開は予想できなかったです・・・
10位「殺し屋の営業術」野宮 有
営業成績第1位、契約成立のためには手段を選ばない、凄腕営業マン・鳥井。
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アポイント先で刺殺体を発見し、自身も背後から襲われ意識を失ってしまう。
鳥井を襲ったのは、「ビジネス」として家主の殺害を請け負っていた「殺し屋」だった。
目撃者となってしまった鳥井は、口封じとして消されそうになる。
絶体絶命の状況の中で、鳥井は殺し屋相手に「ここで私を殺したら、あなたは必ず後悔します」と語り出す。
営業成績トップの男がひょんなことから殺人請負会社の営業マンになる物語。
人の心を掴む様々な営業術を使い、裏社会の人間と心理戦を繰り広げていく。
ハラハラ・ドキドキする展開の連続で一気に読み進めることができました!



映像で観たら迫力あるだろうなと思って読んでました



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