こんにちは。
あらいぐまです。
今回は、4/12に発表が迫っている「2023年本屋大賞」の個人的予想をしていきます!
今年のノミネート作品は以下の通りです。
・「川のほとりに立つ者は」寺地はるな/双葉社
・「君のクイズ」小川哲/朝日新聞出版
・「宙ごはん」町田そのこ/小学館
・「月の立つ林で」青山美智子/ポプラ社
・「汝、星のごとく」凪良ゆう/講談社
・「方舟」夕木春央/講談社
・「#真相をお話しします」結城真一郎/新潮社
・「爆弾」呉勝浩/講談社
・「光のとこにいてね」一穂ミチ/文藝春秋
・「ラブカは静かに弓を持つ」安壇美緒/集英社
今年の本屋大賞も面白いものばかりで、悩みに悩みました・・・
そもそも本屋大賞にノミネートされるだけで凄いことです。
そんなノミネート作品を全て読んだうえで、おこがましくも1位から5位までランキングにしました!
2023年本屋大賞 個人的ランキング
1位 「汝、星のごとく」 凪良ゆう
悩みに悩んだのですが、凪良ゆうさんの「汝、星のごとく」が個人的1位でした!
私は毎回、本を読んだ後ノートへ感想を書いているのですが、その文量が圧倒的に多かったです。
それだけ心に刺さった小説でした。
読み終えた後の余韻も印象に残っています。
暁海と櫂の想いを想像してました・・・
また、強く印象に残った言葉があります。
自分を縛る鎖は自分で選ぶ。
結婚してもしなくても、仕事しててもしてなくても、子どもがいてもいなくても、自由で居続けること。
自由を手に入れても人は何かに属している。
凪良ゆう「汝、星のごとく」株式会社講談社 p294
この「自分を縛る鎖は自分で選ぶ」という言葉が強く印象に残っています。
自分で人生を選択することの難しさ、自分のまま生きること、など人生について考えさせられました。
2位 「方舟」 夕木春央
続いて第2位は、夕木春央さんの「方舟」です。
一時期twitterで話題になり、気になって読んだ本です。
評判通りの面白さで、ラストの衝撃は忘れられません・・・
2022年で読んだ本の中で、衝撃度は圧倒的1位です!!
ネタバレしてしまうと、面白さは激減してしまうので書けないのがもどかしい・・・
思ってもない方向から鈍器で殴られたかのような衝撃、味わってください!!
3位 「月の立つ林で」 青山美智子
第3位は、青山美智子さんの「月の立つ林で」です。
青山美智子さんの小説、大好きなんです。
温かい話の中に多くの気づきや名言が盛り込まれています。
そんな青山さん、最近の本屋大賞では常連ですね。
このペースで本屋大賞にノミネートされる小説を書くって、すごすぎませんか・・・
「月の立つ林で」は、月をテーマにした連作短編集です。
それぞれの主人公たちに繋がりがあり、「気づかないうちに誰かの役に立っている」と感じることができます。
その中でも印象に残った言葉がこちらです。
月から見える地球はさぞかし美しいだろう。
タケトリ・オキナの言うように、月に生物がいたら、あの青い星はどんな素晴らしい世界なんだろうと憧れるに違いない。
でも実際には、この地球はどこもかしこも汚れていて破壊されている。
意味のない戦いは止まず、わけのわからない病がはびこって、いつも誰かが傷ついて泣いている。
遠いから、知らないから、きれいなことしか想像しないで済むのだ。
「月の立つ林で」青山美智子 株式会社ポプラ社 p232-233
まさに「隣の芝生は青い」です。
人は他人と比較してしまいます。
人の表面上だけ見て、うらやましく思ってしまうことがあると思います。
でもその本質は見ただけでは分かりません。
想像もできないような努力をしているかもしれない、取り繕ってるだけかもしれない・・・
それを「月と地球」で表現している素敵な言葉だと思いました。
4位 「宙ごはん」 町田そのこ
第4位は、町田そのこさんの「宙ごはん」です。
泣きました。
佐伯の想い、宙や花野の想い・・・
読了後もしばらく余韻に浸っていました。
辛い状況にいる人たちが、「おいしいごはん」で少しでも元気になっていく。
毎日食べているごはん、とっても大切なものなんだ。と気づかされました・・・
そんな「宙ごはん」で印象に残った言葉がこちらです。
思いがこもった料理は、人を生かしてくれる。
町田そのこ「宙ごはん」株式会社小学館p189
ごはん=人を生かしてくれる
ということを考えたことがなかったので、衝撃でした。
毎日当たり前のように食べているご飯は、自分の「生」に繋がっている。
そんな当たり前のことを気づける小説です。
5位 「爆弾」 呉勝浩
第5位は、呉勝浩さんの「爆弾」です。
「このミス」で1位を受賞し、話題になりましたね!
読み終えた時、自分の中にある「きれいごと」が吹き飛びます。
命の価値、命は平等なのか?
自分とは関係がない所で起きた悲劇を楽しんでないか?
物語で謎の人物とされている「スズキ タゴサク」は、主人公に問いかけます。
その問いは、主人公だけでなく私たち読者にも問いかけられています。
自分の中で見ないようにしていたものを、まざまざと見せつけられる。そんな感覚を味わえます・・・
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