こんにちは、あらいぐまです。
この季節がやってきました!
毎年4月に発表される本好きのための一大イベント「本屋大賞」。
そのノミネート作品が2024年2月1日に発表されます。
結果発表されたので、予想との違いを比べます!
今年はどんな本がノミネートされるのか・・・今からワクワクです!
そこで今回は、独断と偏見でノミネート作品の予想をしていきます。
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本屋大賞とは?
注目度が高い本屋大賞
本屋大賞とは、全国の書店員が選ぶ本の大賞です。
他の文学賞とは異なり、「一般の書店員が選ぶ」ことが最大の特徴です。
また本屋大賞は、世間の注目度が高く、大賞に選ばれた本は映像化されています。
例えば、2020年大賞「流浪の月」、2019年大賞「そして、バトンは渡された」はすでに映画化。
2021年に大賞を受賞した「52ヘルツのクジラたち」は、2024年に映画化します。
選考のスケジュール
日程 | 内容 | |
---|---|---|
2023年 | 12月1日(金) | 投票スタート(小説部門一次投票、発掘部門、翻訳小説部門) |
2024年 | 1月8日(月) | 投票締め切り(小説部門一次投票、発掘部門) |
2月1日(木) | 小説部門ノミネート10作品発表、二次投票スタート | |
2月12日(月) | 投票締め切り(翻訳小説部門) | |
2月29日(木) | 二次投票締め切り(小説部門) | |
4月10日(水) | 大賞作品、発掘部門、翻訳小説部門の結果発表 |
12/1(金)より一次投票を受付開始。
一次投票の結果は、2/1(木)に発表、ノミネート10作品が決定!
さらに2/1(木)より二次投票を実施し、4/10(水)に大賞が決まります。
2024年本屋大賞の結果
2024年本屋大賞ノミネート作品は、以下の通りです。
「黄色い家」川上未映子
「君が手にするはずだった黄金について」小川哲
「水車小屋のネネ」津村記久子
「スピノザの診察室」夏川草介
「存在のすべてを」塩田武士
「成瀬は天下を取りにいく」宮島未奈
「放課後ミステリクラブ 1金魚の泳ぐプール事件」知念実希人
「星を編む」凪良ゆう
「リカバリー・カバヒコ」青山美智子
「レーエンデ国物語」多崎礼
本屋大賞の予想と結果
本屋大賞発表された2/1の正午、驚きました・・・
ほとんど予想と違う!笑
10冊中2冊しか合ってない・・・
予想してたのが恥ずかしいくらい・・・
まぁ、予想なんてそんなもんですよね。
新しい本と出合えるチャンス!と捉えることにします。
本屋大賞の結果で一番驚いたのは、知念実希人さんの「放課後ミステリクラブ」です。
この本、児童書だったのでまさかノミネートするとは思いもしませんでした。
ですが、改めて本屋大賞を考えると、その理由も納得できます。
「放課後ミステリクラブ」は、親子で楽しめるミステリー小説です。
親だけでなく子どもにも本の魅力を伝えたい!という書店員さんの思いがノミネートにつながったと考えます。
今回ノミネートされた10冊のうち、7冊読んでいませんでした。
4月の発表までに読み切ります!
2024年本屋大賞ノミネート予想!
今回ノミネート予想した小説は、実際読んだ上で選んでいます。
すべて自信を持ってオススメできる面白い小説ばかりです!
『この夏の星を見る』/ 辻村 深月
亜紗は茨城県立砂浦第三高校の二年生。顧問の綿引先生のもと、天文部で活動している。コロナ禍で部活動が次々と制限され、楽しみにしていた合宿も中止になる中、望遠鏡で星を捉えるスピードを競う「スターキャッチコンテスト」も今年は開催できないだろうと悩んでいた。真宙(まひろ)は渋谷区立ひばり森中学の一年生。27人しかいない新入生のうち、唯一の男子であることにショックを受け、「長引け、コロナ」と日々念じている。円華(まどか)は長崎県五島列島の旅館の娘。高校三年生で、吹奏楽部。旅館に他県からのお客が泊っていることで親友から距離を置かれ、やりきれない思いを抱えている時に、クラスメイトに天文台に誘われる――。
KADOKAWA HP
コロナ禍による休校や緊急事態宣言、これまで誰も経験したことのない事態の中で大人たち以上に複雑な思いを抱える中高生たち。しかしコロナ禍ならではの出会いもあった。リモート会議を駆使して、全国で繋がっていく天文部の生徒たち。スターキャッチコンテストの次に彼らが狙うのは――。
辻村深月さんの「この夏の星を見る」。
2023年に読んだ本で一番印象に残った本です。
本屋大賞の大本命!
辻村深月さんと言えば、2018年「かがみの孤城」で本屋大賞を受賞しています。
今回受賞できれば、2回目の受賞になります。
「この夏の星を見る」は、とにかく読む手が止まらなかったです。
全国の中高生が、星を通じてつながっていく様子に胸が熱くなります・・・
哀しさ、優しさ、あたたかさ。人間の感情のすべてがここにある。
KADOKAWA HP
深夜、号泣しました・・・
コロナ禍での中高生たちの心情描写がリアルで生々しかったです。
コロナ禍、大人でも大変だったし、常に不安でした。
ましてや中高生たちは、大会が中止になったり、受験を控えていたり、、、もっと不安だったろうと思います。
あの時不安な日々を過ごしていた人、違和感を覚えた人に読んでほしい1冊です。
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『リカバリー・カバヒコ』/ 青山 美智子
新築分譲マンション、アドヴァンス・ヒル。
近くの日の出公園にある古びたカバの遊具・カバヒコには、自分の治したい部分と同じ部分を触ると回復するという都市伝説がある。
人呼んで、”リカバリー・カバヒコ”。
アドヴァンス・ヒルに住まう人々は、それぞれの悩みをカバヒコに打ち明ける。
急な成績不振に悩む高校生、ママ友たちに馴染めない元アパレル店員、駅伝が嫌でケガをしたと嘘をついた小学生、ストレスからの不調で休職中の女性、母との関係がこじれたままの雑誌編集長……
光文社HP
本屋大賞の常連である青山美智子さんの最新作「リカバリー・カバヒコ」。
当然今回もノミネートされると予想します。
青山さんの象徴ともいえる「優しさ溢れる連作短編」。
悩んでいる登場人物たちが、前を向いていく姿に感動します・・・
心に刺さる言葉も多く、生きる元気をもらえる小説です。
不安っていうのは、まだ起きていないこととか、他人に対して抱くものだろ。
それを思い描けるっていうのは、想像力がある証拠。
(中略)
心遣いも思いやりも、すべて想像力だからね。
不安がりなあなたは、きっと優しい人だと思うよ。
青山美智子「リカバリー・カバヒコ」株式会社光文社 p121~122
この言葉が特に印象に残っています。
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『夜明けのはざま』/ 町田 そのこ
地方都市の寂れた町にある、家族葬専門の葬儀社「芥子実庵」。
仕事のやりがいと結婚の間で揺れ動く中、親友の自死の知らせを受けた葬祭ディレクター、元夫の恋人の葬儀を手伝うことになった花屋、世界で一番会いたくなかった男に再会した葬儀社の新人社員、夫との関係に悩む中、元恋人の訃報を受け取った主婦……。
死を見つめることで、自分らしく生きることの葛藤と決意を力強く描き出す、『52ヘルツのクジラたち』で本屋大賞を受賞した町田そのこ、新たな代表作!
ポプラ社HP(https://www.poplar.co.jp/book/search/result/archive/8008442.html)
町田そのこさんも本屋大賞の常連です。
2021年には「52ヘルツのクジラたち」で本屋大賞を受賞しています。
「夜明けのはざま」は、ある葬儀社を舞台にした連作短編小説。
そのどれもが、心の一部がえぐられ、感情が揺さぶられる物語。
大切な人の「死」に直面した登場人物たちの感情が丁寧に描かれています。
読み終わった後は、「今を生きること」を大切にしようと前向きになれるはずです。
心に刺さる言葉が多かったです・・・
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『黄色い家』/ 川上 未映子
人はなぜ、金に狂い、罪を犯すのか。
2020年春、惣菜店に勤める花は、ニュース記事に黄美子の名前を見つける。60歳になった彼女は、若い女性の監禁・傷害の罪に問われていた。長らく忘却していた20年前の記憶――黄美子と、少女たち2人と疑似家族のように暮らした日々。まっとうに稼ぐすべを持たない花たちは、必死に働くがその金は無情にも奪われ、よりリスキーな〝シノギ〞に手を出すことになる。歪んだ共同生活は、ある女性の死をきっかけに瓦解へ向かい…..。
黄色は、希望。
黄色は、危険。
黄色は、狂気。
揺らぐ境界線、押し寄せる感情の波。
かつてない読書体験をあなたに。
中央公論新社HP(https://www.chuko.co.jp/special/kiiroiie/)
胸が締め付けられる壮絶な読書体験。
SNSやTVで紹介され、話題になった小説です。
確実にノミネートされると予想します。
生きていくため、金に執着しなければいけなかった少女の半生。
金の魔力に取りつかれた主人公の描写が、生々しくリアルで恐ろしかったです・・・
普通に暮らしている私たちは、どうやってその資格を得たのか・・・
一歩間違えば、私も主人公と同じ境遇になるかもしれない・・・
心に突き刺さる言葉が印象に残ってます
\詳しい感想はこちら/
『ちぎれた鎖と光の切れ端』/ 荒木 あかね
「私たちが絆を断った日、島は赤く染まった。」
復讐を誓う男がたどり着いた熊本県の孤島(クローズドアイランド)で目にしたのは、仇(かたき)の死体だった。
さらに第二、第三の殺人が起き、「第一発見者」が決まって襲われる――。2020年8月4日。島原湾に浮かぶ孤島、徒島(あだしま)にある海上コテージに集まった8人の男女。その一人、樋藤清嗣(ひとうきよつぐ)は自分以外の客を全員殺すつもりでいた。先輩の無念を晴らすため--。しかし、計画を実行する間際になってその殺意は鈍り始める。「本当にこいつらは殺されるほどひどいやつらなのか?」樋藤が逡巡していると滞在初日の夜、参加者の一人が舌を切り取られた死体となって発見された。樋藤が衝撃を受けていると、たてつづけに第二第三の殺人が起きてしまう。しかも、殺されるのは決まって、「前の殺人の第一発見者」で「舌を切り取られ」ていた。
そして、この惨劇は「もう一つの事件」の序章に過ぎなかった――。
講談社BOOK倶楽部 HP
2023年で一番面白かったミステリー小説。
最大の魅力は、2部構成になっていること!
1部では孤島を舞台に連続殺人事件が発生。
クローズドサークルの本格ミステリを味わうことができます。
2部では、一見無関係に思える物語が続きます。
しかし、徐々に1部の物語とつながっていき、1部の連続殺人事件の真相が明らかになります。
1冊で2冊分楽しめる重厚感あふれるミステリ小説です!
復讐・正義について考えさせられます・・・
\詳しい感想はこちら/
4位:『近畿地方のある場所について』/ 背筋
情報をお持ちの方はご連絡ください。
近畿地方のある場所にまつわる怪談を集めるうちに、恐ろしい事実が浮かび上がってきました。
KADOKAWA HP
個人的にノミネートされてほしい1冊。
ホラー小説が、本屋大賞にノミネートされるのは難しいのは分かっていますが・・・
「近畿地方のある場所について」は、モキュメンタリーという形式で書かれたホラー小説です。
モキュメンタリー:ドキュメンタリー風に書かれたフィクション
ある理由により、読者は読んだことを後悔します。
近畿地方の「●●●●●」という場所で発生した怪談。
読者は、得体のしれない気落ち悪さを感じながら怪談を読み進めていきます。
すると最後、衝撃の展開が待ち受けています。
今までのは、伏線だったんだ・・・
\こちらで考察など語っています!/
5位:『あなたが誰かを殺した』/ 東野 圭吾
閑静な別荘地で起きた連続殺人事件。
講談社BOOK倶楽部HP
愛する家族が奪われたのは偶然か、必然か。
残された人々は真相を知るため「検証会」に集う。
そこに現れたのは、長期休暇中の刑事・加賀恭一郎。
――私たちを待ち受けていたのは、想像もしない運命だった。
「加賀恭一郎シリーズ」最新作!
ミステリー好きとしては、ノミネートしてほしい1冊。
加賀恭一郎シリーズの魅力は、やはり加賀にあると思います。
事件に関わった人々の心に寄り添うことができる刑事である加賀。
人情味あふれるからこそ、読者も感情移入しやすいのだと思います。
物語のラスト、加賀はある衝撃的な真相を打ち明けます。
結果、読者は2度衝撃を受けることになります!
時間も忘れて没頭してました・・・
\詳しい感想はこちら/
7位:『可燃物』/ 米澤 穂信
余計なことは喋らない。上司から疎まれる。部下にもよい上司とは思われていない。しかし、捜査能力は卓越している。葛警部だけに見えている世界がある。
群馬県警を舞台にした新たなミステリーシリーズ始動。群馬県警利根警察署に入った遭難の一報。現場となったスキー場に捜査員が赴くと、そこには頸動脈を刺され失血死した男性の遺体があった。犯人は一緒に遭難していた男とほぼ特定できるが、凶器が見つからない。その場所は崖の下で、しかも二人の周りの雪は踏み荒らされておらず、凶器を処分することは不可能だった。犯人は何を使って〝刺殺〟したのか?(「崖の下」)
榛名山麓の〈きすげ回廊〉で右上腕が発見されたことを皮切りに明らかになったばらばら遺体遺棄事件。単に遺体を隠すためなら、遊歩道から見える位置に右上腕を捨てるはずはない。なぜ、犯人は死体を切り刻んだのか? (「命の恩」)
太田市の住宅街で連続放火事件が発生した。県警葛班が捜査に当てられるが、容疑者を絞り込めないうちに、犯行がぴたりと止まってしまう。犯行の動機は何か? なぜ放火は止まったのか? 犯人の姿が像を結ばず捜査は行き詰まるかに見えたが……(「可燃物」)
連続放火事件の“見えざる共通項”を探り出す表題作を始め、葛警部の鮮やかな推理が光る5編。
AMAZON
「このミステリーがすごい!2024年版」で1位を獲得!
2023年に1番話題になったミステリー小説なので、ノミネート確実かと思います。
直木賞受賞作家である米澤穂信さんが、初めて警察小説を書いたことでも話題になりました。
推理できそうなのに、最後に1本取られてしまう・・・
「可燃物」最大の魅力がそこにあります。
あとちょっとで分かりそうなのに分からない・・・モヤモヤする!
あなたは5つの事件の真相を推理できるでしょうか?
\詳しい感想はこちら/
8位:『十戒』/ 夕木 春央
殺人犯を見つけてはならない。
それが、わたしたちに課された戒律だった。
浪人中の里英は、父と共に、伯父が所有していた枝内島を訪れた。
島内にリゾート施設を開業するため集まった9人の関係者たち。
島の視察を終えた翌朝、不動産会社の社員が殺され、そして、十の戒律が書かれた紙片が落ちていた。講談社BOOK倶楽部HP
“この島にいる間、殺人犯が誰か知ろうとしてはならない。守られなかった場合、島内の爆弾の起爆装置が作動し、全員の命が失われる”。
犯人が下す神罰を恐れながら、「十戒」に従う3日間が始まったーー。
2023年本屋大賞で7位になった「方舟」の作者の最新作。
殺人犯を探してはいけない・・・
そんな特殊条件下でのミステリー小説です。
特殊設定ミステリーとしても十分面白いのですが、何といってもラストの衝撃がすごかったです。
ラストの展開、背筋が凍りました・・・
同じ作者が書いた『方舟』を読んでから、読んだ方が何倍も楽しめます!
\詳しい感想はこちら/
9位:『アリアドネの声』/ 井上 真偽
救えるはずの事故で兄を亡くした青年・ハルオは、贖罪の気持ちから救助災害ドローンを製作するベンチャー企業に就職する。業務の一環で訪れた、障がい者支援都市「WANOKUNI」で、巨大地震に遭遇。ほとんどの人間が避難する中、一人の女性が地下の危険地帯に取り残されてしまう。それは「見えない、聞こえない、話せない」という三つの障がいを抱え、街のアイドル(象徴)して活動する中川博美だった――。 崩落と浸水で救助隊の侵入は不可能。およそ6時間後には安全地帯への経路も断たれてしまう。ハルオは一台のドローンを使って、目も耳も利かない中川をシェルターへ誘導するという前代未聞のミッションに挑む。
幻冬舎plus
「見えない・聞こえない・話せない」要救助者を地下からどうやって救出するのか?
ハラハラ・ドキドキする展開で、一気読みしてしまいました!
そして、ラストに登場する「ある1文」で衝撃を受けます。
今まで疑問に思っていたことが、「1文」で全て解決される爽快感を味わってください。
鮮やかな伏線回収でした!!
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10位:『世界でいちばん透きとおった物語』/ 杉井 光
大御所ミステリ作家の宮内彰吾が死去した。宮内は妻帯者ながら多くの女性と交際し、そのうちの一人と子供までつくっていた。それが僕だ。「親父が『世界でいちばん透きとおった物語』という小説を死ぬ間際に書いていたらしい。何か知らないか」宮内の長男からの連絡をきっかけに始まった遺稿探し。編集者の霧子さんの助言をもとに調べるのだが――。予測不能の結末が待つ、衝撃の物語。
新潮社HP
2023年で一番、タイトル回収が鮮やかだったミステリー!!
最初は、タイトルの意味が分かりませんでした。
透きとおった物語って何?透明感あふれるストーリーってこと?
謎のまま読み進めていくと、ラストの解決編でタイトルの本当の意味を知ることになります。
これは、透きとおった物語だ!!
「透きとおった物語」とは何なのか、その衝撃を味わってください!
まとめ
今回、ノミネート作品を予想しました。
自分が読んだ本の中で予想したので、ミステリーに偏ってますね。
この予想がどうなるのか、2/1(木)が楽しみです!!
読書の幅を広げたい人にオススメ!
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