【ランキング】2023年読んでよかった小説ベスト10!!

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こんにちは、あらいぐまです。

今回は、「2023年に読んでよかった小説ベスト10」を発表します!

過去の小説は含めず、2023年に発売された小説のみを対象としています。

年間100冊程度読んでいる私が、厳選した10冊を選びました!

ベスト本を選んでいる作業、とても楽しかったです!

あらいぐま

今年も良い本と出合ったな・・・

良い本がありすぎて、収拾がつかず・・・

2日間考えて、何とか10冊を選ぶことができました!

ここで紹介している10冊は、自信を持って面白いと断言できる小説です!

目次

2023年読んでよかった小説ベスト10!!

2023年面白い小説

それでは、さっそくベスト10を紹介していきます!

あらいぐま

自信を持って面白いと断言できます。

1位:『この夏の星を見る』/ 辻村 深月

亜紗は茨城県立砂浦第三高校の二年生。顧問の綿引先生のもと、天文部で活動している。コロナ禍で部活動が次々と制限され、楽しみにしていた合宿も中止になる中、望遠鏡で星を捉えるスピードを競う「スターキャッチコンテスト」も今年は開催できないだろうと悩んでいた。真宙(まひろ)は渋谷区立ひばり森中学の一年生。27人しかいない新入生のうち、唯一の男子であることにショックを受け、「長引け、コロナ」と日々念じている。円華(まどか)は長崎県五島列島の旅館の娘。高校三年生で、吹奏楽部。旅館に他県からのお客が泊っていることで親友から距離を置かれ、やりきれない思いを抱えている時に、クラスメイトに天文台に誘われる――。
コロナ禍による休校や緊急事態宣言、これまで誰も経験したことのない事態の中で大人たち以上に複雑な思いを抱える中高生たち。しかしコロナ禍ならではの出会いもあった。リモート会議を駆使して、全国で繋がっていく天文部の生徒たち。スターキャッチコンテストの次に彼らが狙うのは――。

KADOKAWA HP

2023年一番良かった本は、辻村深月さんの「この夏の星を見る」です!

全国の中高生が、星を通じてつながっていく様子に胸が熱くなります・・・

哀しさ、優しさ、あたたかさ。人間の感情のすべてがここにある。

KADOKAWA HP
あらいぐま

深夜、号泣しました・・・

コロナ禍での中高生たちの心情描写がリアルで生々しかったです。

コロナ禍、大人でも大変だったし、常に不安でした。

ましてや中高生たちは、大会が中止になったり、受験を控えていたり、、、もっと不安だったろうと思います。

あの時不安な日々を過ごしていた人、違和感を覚えた人に読んでほしい1冊です。

\詳しい感想はこちら/

2位:『夜明けのはざま』/ 町田 そのこ

地方都市の寂れた町にある、家族葬専門の葬儀社「芥子実庵」。

仕事のやりがいと結婚の間で揺れ動く中、親友の自死の知らせを受けた葬祭ディレクター、元夫の恋人の葬儀を手伝うことになった花屋、世界で一番会いたくなかった男に再会した葬儀社の新人社員、夫との関係に悩む中、元恋人の訃報を受け取った主婦……。

死を見つめることで、自分らしく生きることの葛藤と決意を力強く描き出す、『52ヘルツのクジラたち』で本屋大賞を受賞した町田そのこ、新たな代表作!

ポプラ社HP(https://www.poplar.co.jp/book/search/result/archive/8008442.html)

2位は、町田そのこさんの「夜明けのはざま」です。

ある葬儀社を舞台にした連作短編小説。

そのどれもが、心の一部がえぐられ、感情が揺さぶられる物語

大切な人の「死」に直面した登場人物たちの感情が丁寧に描かれています。

読み終わった後は、「今を生きること」を大切にしようと前向きになれるはずです。

あらいぐま

心に刺さる言葉が多かったです・・・

\詳しい感想はこちら/

3位:『ちぎれた鎖と光の切れ端』/ 荒木 あかね

「私たちが絆を断った日、島は赤く染まった。」

復讐を誓う男がたどり着いた熊本県の孤島(クローズドアイランド)で目にしたのは、仇(かたき)の死体だった。
さらに第二、第三の殺人が起き、「第一発見者」が決まって襲われる――。

2020年8月4日。島原湾に浮かぶ孤島、徒島(あだしま)にある海上コテージに集まった8人の男女。その一人、樋藤清嗣(ひとうきよつぐ)は自分以外の客を全員殺すつもりでいた。先輩の無念を晴らすため--。しかし、計画を実行する間際になってその殺意は鈍り始める。「本当にこいつらは殺されるほどひどいやつらなのか?」樋藤が逡巡していると滞在初日の夜、参加者の一人が舌を切り取られた死体となって発見された。樋藤が衝撃を受けていると、たてつづけに第二第三の殺人が起きてしまう。しかも、殺されるのは決まって、「前の殺人の第一発見者」で「舌を切り取られ」ていた。

そして、この惨劇は「もう一つの事件」の序章に過ぎなかった――。

講談社BOOK倶楽部 HP

3位は、荒木あかねさんの「ちぎれた鎖と光の切れ端」です。

今年一番面白かったミステリー小説

最大の魅力は、2部構成になっていること!

1部では孤島を舞台に連続殺人事件が発生。

クローズドサークルの本格ミステリを味わうことができます。

2部では、一見無関係に思える物語が続きます。

しかし、徐々に1部の物語とつながっていき、1部の連続殺人事件の真相が明らかになります。

1冊で2冊分楽しめる重厚感あふれるミステリ小説です!

あらいぐま

復讐・正義について考えさせられます・・・

\詳しい感想はこちら/

4位:『近畿地方のある場所について』/ 背筋

情報をお持ちの方はご連絡ください。

近畿地方のある場所にまつわる怪談を集めるうちに、恐ろしい事実が浮かび上がってきました。

KADOKAWA HP

4位は、背筋さんの「近畿地方のある場所について」です。

ある理由により、読者は読んだことを後悔します。

「近畿地方のある場所について」は、モキュメンタリーという形式で書かれたホラー小説です。

!CHECK

モキュメンタリー:ドキュメンタリー風に書かれたフィクション

近畿地方の「●●●●●」という場所で発生した怪談。

読者は、得体のしれない気落ち悪さを感じながら怪談を読み進めていきます

すると最後、衝撃の展開が待ち受けています。

あらいぐま

今までのは、伏線だったんだ・・・

こちらで考察など語っています。

5位:『あなたが誰かを殺した』/ 東野 圭吾

閑静な別荘地で起きた連続殺人事件。
愛する家族が奪われたのは偶然か、必然か。
残された人々は真相を知るため「検証会」に集う。
そこに現れたのは、長期休暇中の刑事・加賀恭一郎。
――私たちを待ち受けていたのは、想像もしない運命だった。

講談社BOOK倶楽部HP

5位は、東野圭吾さんの「あなたが誰かを殺した」です。

「加賀恭一郎シリーズ」最新作!

加賀恭一郎シリーズの魅力は、やはり加賀にあると思います。

事件に関わった人々の心に寄り添うことができる刑事である加賀。

人情味あふれるからこそ、読者も感情移入しやすいのだと思います。

物語のラスト、加賀はある衝撃的な真相を打ち明けます。

結果、読者は2度衝撃を受けることになります!

あらいぐま

時間も忘れて没頭してました・・・

\詳しい感想はこちら/

6位:『エレファントヘッド』/ 白井 智之

本格ミステリ大賞受賞の鬼才が仕掛ける、空前絶後の推理迷宮。

精神科医の象山は家族を愛している。

だが彼は知っていた。どんなに幸せな家族も、たった一つの小さな亀裂から崩壊してしまうことを――。

やがて謎の薬を手に入れたことで、彼は人知を超えた殺人事件に巻き込まれていく。

KADOKAWA HP

6位は、白井智之さんの「エレファントヘッド」です。

今年NO.1の衝撃作!!

とにかく作者の発想がすごい。

常人では考えられないようなトリックを目の当たりにします・・・

ぶっとんでる設定なのに、鮮やかな伏線回収と論理的説明。

白井智之さんならではのエログロ要素があるため、それらに耐性がない方は読むのを控えた方が良いと思います。

前作の「名探偵のいけにえ」よりもグロテスク描写は増えていると感じました。

中でも、グロテスクで倫理観が欠如した登場人物の衝撃が忘れられません。

あらいぐま

最後に説明されるトリックが、ただただ衝撃的でした・・・

\詳しい感想はこちら/

7位:『可燃物』/ 米澤 穂信

余計なことは喋らない。上司から疎まれる。部下にもよい上司とは思われていない。しかし、捜査能力は卓越している。葛警部だけに見えている世界がある。
群馬県警を舞台にした新たなミステリーシリーズ始動。

群馬県警利根警察署に入った遭難の一報。現場となったスキー場に捜査員が赴くと、そこには頸動脈を刺され失血死した男性の遺体があった。犯人は一緒に遭難していた男とほぼ特定できるが、凶器が見つからない。その場所は崖の下で、しかも二人の周りの雪は踏み荒らされておらず、凶器を処分することは不可能だった。犯人は何を使って〝刺殺〟したのか?(「崖の下」)

榛名山麓の〈きすげ回廊〉で右上腕が発見されたことを皮切りに明らかになったばらばら遺体遺棄事件。単に遺体を隠すためなら、遊歩道から見える位置に右上腕を捨てるはずはない。なぜ、犯人は死体を切り刻んだのか? (「命の恩」)

太田市の住宅街で連続放火事件が発生した。県警葛班が捜査に当てられるが、容疑者を絞り込めないうちに、犯行がぴたりと止まってしまう。犯行の動機は何か? なぜ放火は止まったのか? 犯人の姿が像を結ばず捜査は行き詰まるかに見えたが……(「可燃物」)

連続放火事件の“見えざる共通項”を探り出す表題作を始め、葛警部の鮮やかな推理が光る5編。

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「このミステリーがすごい!2024年版」で1位を獲得!

直木賞受賞作家である米澤穂信さんが、初めて警察小説を書いたことでも話題になりました。

推理できそうなのに、最後に1本取られてしまう・・・

「可燃物」最大の魅力がそこにあります。

あらいぐま

あとちょっとで分かりそうなのに分からない・・・モヤモヤする!

あなたは5つの事件の真相を推理できるでしょうか?

\詳しい感想はこちら/

8位:『十戒』/ 夕木 春央

殺人犯を見つけてはならない。

それが、わたしたちに課された戒律だった。

浪人中の里英は、父と共に、伯父が所有していた枝内島を訪れた。
島内にリゾート施設を開業するため集まった9人の関係者たち。
島の視察を終えた翌朝、不動産会社の社員が殺され、そして、十の戒律が書かれた紙片が落ちていた。


“この島にいる間、殺人犯が誰か知ろうとしてはならない。守られなかった場合、島内の爆弾の起爆装置が作動し、全員の命が失われる”。
犯人が下す神罰を恐れながら、「十戒」に従う3日間が始まったーー。

講談社BOOK倶楽部HP

殺人犯を探してはいけない・・・

そんな特殊条件下でのミステリー小説です。

特殊設定ミステリーとしても十分面白いのですが、何といってもラストの衝撃がすごかったです。

あらいぐま

ラストの展開、背筋が凍りました・・・

同じ作者が書いた『方舟』を読んでから、読んだ方が何倍も楽しめます!

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9位:『アリアドネの声』/ 井上 真偽

救えるはずの事故で兄を亡くした青年・ハルオは、贖罪の気持ちから救助災害ドローンを製作するベンチャー企業に就職する。業務の一環で訪れた、障がい者支援都市「WANOKUNI」で、巨大地震に遭遇。ほとんどの人間が避難する中、一人の女性が地下の危険地帯に取り残されてしまう。それは「見えない、聞こえない、話せない」という三つの障がいを抱え、街のアイドル(象徴)して活動する中川博美だった――。 崩落と浸水で救助隊の侵入は不可能。およそ6時間後には安全地帯への経路も断たれてしまう。ハルオは一台のドローンを使って、目も耳も利かない中川をシェルターへ誘導するという前代未聞のミッションに挑む。

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「見えない・聞こえない・話せない」要救助者を地下からどうやって救出するのか?

ハラハラ・ドキドキする展開で、一気読みしてしまいました!

そして、ラストに登場する「ある1文」で衝撃を受けます

今まで疑問に思っていたことが、「1文」で全て解決される爽快感を味わってください。

あらいぐま

鮮やかな伏線回収でした!!

\詳しい感想はこちら/

10位:『世界でいちばん透きとおった物語』/ 杉井 光

大御所ミステリ作家の宮内彰吾が死去した。宮内は妻帯者ながら多くの女性と交際し、そのうちの一人と子供までつくっていた。それが僕だ。「親父が『世界でいちばん透きとおった物語』という小説を死ぬ間際に書いていたらしい。何か知らないか」宮内の長男からの連絡をきっかけに始まった遺稿探し。編集者の霧子さんの助言をもとに調べるのだが――。予測不能の結末が待つ、衝撃の物語。

新潮社HP

今年一番、タイトル回収が鮮やかだったミステリー!!

最初は、タイトルの意味が分かりませんでした。

あらいぐま

透きとおった物語って何?

透明感あふれるストーリーってこと?

謎のまま読み進めていくと、ラストの解決編でタイトルの本当の意味を知ることになります

あらいぐま

これは、透きとおった物語だ!!

「透きとおった物語」とは何なのか、その衝撃を味わってください!

あらいぐま

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あらいぐま

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この記事を書いた人

はじめまして。
あらいぐまと申します。
読書とソロキャンプが趣味の28歳の会社員。
ミステリ小説多めです。
読んだ本の感想や考えたことを発信します!

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